三十八話 ページ49
中「はあぁぁ!?手前ェ何してくれてンだよ!」
江「で、話の続きだけど…」
中「無視すんじゃねェ!」
江「奴の目的、知りたくないの?」
中「うっ……勝手にしろ。」
江「じゃあ続けるよー。奴の目的、それは……
異能が存在する僕達の世界と、呪術が存在するこの世界。この二つの世界の融合だ。」
釘「融…合……って、なんでそんな事!?」
野薔薇の驚きと警戒が入り交じったような聲に、太宰さんが少し補足した。
太「彼の目的は罪……“異能力”の無い世界の実現。
そこで、異能の無い世界と融合させることで
五「えぇ〜?そんなの、ソイツごとぶっ飛ばしちゃおーぜー?」
五条さんは怠そうに体を椅子の背もたれに預けた。
けれど、乱歩さんの反応は至って呆れたよう気怠げだった。
江「だーかーら、其れが出来たら苦労しなーいの。奴は計画実行のギリギリまで姿を現さない心算だ。
其処で、僕に作戦がある。」
通常運転な乱歩さんは得意気に口角を上げた。
─────────
あれから約一週間後。
伏「太宰さん、報告書溜まってますよ。」
太「ん〜?其れは大変だ〜(適当)」
虎「釘崎、中也さん、俺たちで合同任務だってー!チャチャッと終わらせて飯行こーぜ!」
釘「了解〜」
中「しょーがねェな。乗ってやるよ。」
『あ、乱歩さん、この事件なんですけど…』
江「成程成程、これはね〜」
私達はごく普通に過ごしていた。
五「·····あのさー。僕が言うのも何だけど、なんかいつも通り過ぎない?」
『何時も通り、とは?』
五条さんの言葉に私は軽く頭を傾げた。
五「いや、あれだけ大々的に“作戦がある!”って言った後何もしてないように見えるから。」
慥かに私達は通常業務を淡々とこなしている。一週間も経てば、中原さんも乱歩さんも何事も無かったかのように馴染んでいた。
江「
だから私達は此処で過ごす為、仕事をこなしていたのだ。·····太宰さん以外。
五条さんはあの後直ぐに仕事があるとかで離脱したから知らなかったのだろう。
最初は相当ゴネていた中原さんも、今ではごく自然に働いている。働いていないのは太宰さんだけだ。はぁ…
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MR - 虚式紫に飛ばされたのに、文才がある。。。つまり作者最強(最高) (2月12日 19時) (レス) id: 4014042a90 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Awoikamo | 作成日時:2023年12月11日 18時