三十七話 ページ48
『それで本題なんですけど、“この世界が滅びる”ってどういう事ですか?』
乱歩さんはじゃあまず、と前置きをして話し始めた。
江「Aは澁澤龍彦の起こした事件について覚えているかい?」
『無論、覚えています。あれも相当大変だったな……』
太「或る異能力者が異能力者を狙ってヨコハマ全てを巻き込んで起こした事件の事だよ。」
はてなを浮かべる呪術組に太宰さんが噛み砕いて説明する。
虎「そっちの横浜治安悪りーな…」
太「なんたって、魔都ヨコハマだからね。」
江「彼の遺した異能の結晶。鼠は其れを使って今回の事件を引き起こしている。」
『あれ、でも彼の死と共に消えたんじゃ……?』
太「いや、何が理由かは判らないけれど、一部の結晶が残っているようでね。見付けた物は消して回っていたのだけれど、奴は私より崎に其れを見付けていた様だね。」
中「·····ッおい、結局何が言いてェんだよ!もっと簡潔に話せよ!」
遠回しな云い方に痺れを切らした中原さんが話に割り込む。
太「この程度も待てないなんて。
中「あ"あ"!?誰が
太「わぁわぁと騒いでもう五月蝿いなァ。はぁ、これだから阿呆は困るね。」
中「おーッし手前ェもっかい云ってみろ?ブッ殺してやる。」
太「中也のばーかちーびちんちくりーん」
中「手前ェ、
太「え?中也、君聞こえているのにもう一度聞いたのかい?真逆そういう趣味でも…」
中「無ェよ!!」
虎「あのー…ちょっといいスか?」
凄ーく気まずそうに悠仁がそっと手を挙げた。
中「あ?んだよ。」
虎「えっとー、どちらさまでしょうか……?」
·····沈黙。
中「·····そういや、まだ自己紹介してなかったな。悪ぃ。
俺は中原中也。ポートマフィアの幹部の一人だ。」
釘「ポート…」
伏「マフィア…!?」
その単語に全員の警戒値が上がる。
江「大丈ー夫!彼にはちゃんと協力して貰うから!」
自信満々な乱歩さんに、中原さんは悪態を着く。
中「誰がするか。此方だって暇じゃねェンだよ。しかも太宰とだなんて御免だ。」
江「でも君、帰れないよ?」
中「は?」
江「だから、フョードルの持ってる結晶を壊さないと、君帰れないよ?」
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MR - 虚式紫に飛ばされたのに、文才がある。。。つまり作者最強(最高) (2月12日 19時) (レス) id: 4014042a90 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Awoikamo | 作成日時:2023年12月11日 18時