検索窓
今日:12 hit、昨日:76 hit、合計:7,463 hit

三十七話 ページ48

『それで本題なんですけど、“この世界が滅びる”ってどういう事ですか?』

乱歩さんはじゃあまず、と前置きをして話し始めた。

江「Aは澁澤龍彦の起こした事件について覚えているかい?」

『無論、覚えています。あれも相当大変だったな……』

太「或る異能力者が異能力者を狙ってヨコハマ全てを巻き込んで起こした事件の事だよ。」

はてなを浮かべる呪術組に太宰さんが噛み砕いて説明する。

虎「そっちの横浜治安悪りーな…」

太「なんたって、魔都ヨコハマだからね。」

江「彼の遺した異能の結晶。鼠は其れを使って今回の事件を引き起こしている。」

『あれ、でも彼の死と共に消えたんじゃ……?』

太「いや、何が理由かは判らないけれど、一部の結晶が残っているようでね。見付けた物は消して回っていたのだけれど、奴は私より崎に其れを見付けていた様だね。」

中「·····ッおい、結局何が言いてェんだよ!もっと簡潔に話せよ!」

遠回しな云い方に痺れを切らした中原さんが話に割り込む。

太「この程度も待てないなんて。犬畜生(ペット)の癖に躾が足りていないんじゃないかい?」

中「あ"あ"!?誰が犬畜生(ペット)だ糞太宰!」

太「わぁわぁと騒いでもう五月蝿いなァ。はぁ、これだから阿呆は困るね。」

中「おーッし手前ェもっかい云ってみろ?ブッ殺してやる。」

太「中也のばーかちーびちんちくりーん」

中「手前ェ、先刻(さっき)そこまで云ってなかったじゃねェかよ!」

太「え?中也、君聞こえているのにもう一度聞いたのかい?真逆そういう趣味でも…」

中「無ェよ!!」

虎「あのー…ちょっといいスか?」

凄ーく気まずそうに悠仁がそっと手を挙げた。

中「あ?んだよ。」

虎「えっとー、どちらさまでしょうか……?」

·····沈黙。

中「·····そういや、まだ自己紹介してなかったな。悪ぃ。

俺は中原中也。ポートマフィアの幹部の一人だ。」

釘「ポート…」

伏「マフィア…!?」

その単語に全員の警戒値が上がる。

江「大丈ー夫!彼にはちゃんと協力して貰うから!」

自信満々な乱歩さんに、中原さんは悪態を着く。

中「誰がするか。此方だって暇じゃねェンだよ。しかも太宰とだなんて御免だ。」

江「でも君、帰れないよ?」

中「は?」

江「だから、フョードルの持ってる結晶を壊さないと、君帰れないよ?」

三十八話→←三十六話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 8.4/10 (12 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
16人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

MR - 虚式紫に飛ばされたのに、文才がある。。。つまり作者最強(最高) (2月12日 19時) (レス) id: 4014042a90 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:Awoikamo | 作成日時:2023年12月11日 18時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。