三十六話 ページ47
夢side
五「·····なんか増えた?」
『·····そうですねー。』
太「なんか増えましたねー。」
私達はまだ悠仁で遊んでいる乱歩さんと太宰さんを睨み続ける中原中也さんを背中に、五条さんから目を逸らしていた。
五「流石にこれ以上増えると上層部のお爺ちゃん達誤魔化すのも難しいんだけどなー…」
江「えぇ〜!?僕、野宿とか厭だ!」
ゴネて頬を膨らませてる乱歩さん可愛い♡·····じゃなくて、このままだと不味い。折角乱歩さん達が作戦を考えてくれたのに、其の話すら聞けなくなってしまう……
『お願いです、五条さん!』
五「えぇー…僕、忙しいんだけど……」
江「ふーん。ま、別にいいけど。
この世界がどうなってもいいのなら、ね。」
五「·····それはどういう意味?」
至極どうでも良さそうに飴を口に放り入れた乱歩さんに、五条さんが目隠しの奥から睨み付ける。
江「其の儘の意味だよ。放っておいたら此の世界は滅びる。」
太「嗚呼、成程。だから
伏「いきなり話が飛躍し過ぎじゃないですか?もっと細かく説明して下さい。」
江「良いよー。
但し、僕らを
五「脅しのつもりかい?」
江「君がそう思うんならそうなんじゃない?」
我関せず。流石乱歩さ(ry
五条さんは面白く無さそうにふーん、と呟いて殺気を和らげた。
五「ま、一応上には取り合ってみるけど。」
『本当ですか!?』
五条さんは溜息と共に言葉を吐き出す。
五「あんまり期待しないでね?君達二人の存在すら、上は良く思ってないから。」
太「おや、それは初耳ですね。上層部の方々とは不仲で?」
太宰さんの質問に、五条さんはうげぇ、と云うように顔を歪めた。
五「不仲なんてもんじゃないよ。上層部は呪術界の魔窟。保身馬鹿、世襲馬鹿、高慢馬鹿、ただの馬鹿。腐ったミカンのバーゲンセールだ。
だから君達みたいなイレギュラーに対して受け入れようなんて考えもしてないんじゃないかな。ほぼほぼ僕の独断だよ。」
その言葉で乱歩さんも同じように顔を歪めた。
江「うぇーやだやだ。そんな大人にだけはなりたくないね。」
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MR - 虚式紫に飛ばされたのに、文才がある。。。つまり作者最強(最高) (2月12日 19時) (レス) id: 4014042a90 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Awoikamo | 作成日時:2023年12月11日 18時