検索窓
今日:35 hit、昨日:15 hit、合計:7,410 hit

三十六話 ページ47

夢side

五「·····なんか増えた?」

『·····そうですねー。』

太「なんか増えましたねー。」

私達はまだ悠仁で遊んでいる乱歩さんと太宰さんを睨み続ける中原中也さんを背中に、五条さんから目を逸らしていた。

五「流石にこれ以上増えると上層部のお爺ちゃん達誤魔化すのも難しいんだけどなー…」

江「えぇ〜!?僕、野宿とか厭だ!」

ゴネて頬を膨らませてる乱歩さん可愛い♡·····じゃなくて、このままだと不味い。折角乱歩さん達が作戦を考えてくれたのに、其の話すら聞けなくなってしまう……

『お願いです、五条さん!』

五「えぇー…僕、忙しいんだけど……」

江「ふーん。ま、別にいいけど。







この世界がどうなってもいいのなら、ね。」

五「·····それはどういう意味?」

至極どうでも良さそうに飴を口に放り入れた乱歩さんに、五条さんが目隠しの奥から睨み付ける。

江「其の儘の意味だよ。放っておいたら此の世界は滅びる。」

太「嗚呼、成程。だから態々(わざわざ)双黒(私と中也)を揃えたのですね。」

伏「いきなり話が飛躍し過ぎじゃないですか?もっと細かく説明して下さい。」

江「良いよー。




但し、僕らを呪術高専(ここ)に置いてくれるなら、ね?」

翠色(すいしょく)の瞳が光を受けてきらり、と反射した。凄く美しい。

五「脅しのつもりかい?」

江「君がそう思うんならそうなんじゃない?」

我関せず。流石乱歩さ(ry

五条さんは面白く無さそうにふーん、と呟いて殺気を和らげた。

五「ま、一応上には取り合ってみるけど。」

『本当ですか!?』

五条さんは溜息と共に言葉を吐き出す。

五「あんまり期待しないでね?君達二人の存在すら、上は良く思ってないから。」

太「おや、それは初耳ですね。上層部の方々とは不仲で?」

太宰さんの質問に、五条さんはうげぇ、と云うように顔を歪めた。

五「不仲なんてもんじゃないよ。上層部は呪術界の魔窟。保身馬鹿、世襲馬鹿、高慢馬鹿、ただの馬鹿。腐ったミカンのバーゲンセールだ。

だから君達みたいなイレギュラーに対して受け入れようなんて考えもしてないんじゃないかな。ほぼほぼ僕の独断だよ。」

その言葉で乱歩さんも同じように顔を歪めた。

江「うぇーやだやだ。そんな大人にだけはなりたくないね。」

三十七話→←三十五話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 8.4/10 (12 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
16人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

MR - 虚式紫に飛ばされたのに、文才がある。。。つまり作者最強(最高) (2月12日 19時) (レス) id: 4014042a90 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:Awoikamo | 作成日時:2023年12月11日 18時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。