【呪術廻戦‪✕‬文豪ストレイドッグス】二つの力が絡まる世界！？ (ページ45)

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三十四話ページ45

太「まぁまぁ、見てて呉れ給え。」

“異能力人間失格”

『ッ裂け目が、拡がってく……！』

“異能力月下獣”！！

裂け目の向こう側から、微かに聴こえた聲。

『い、今のって……！』

太「後少し、頼むよ敦くん！」

敦「はいッ！」

“異能力そのものを裂く力”を持つ月下獣。
裂け目に喰い込んだ其の爪が火花を散らして疼く。

敦「今です！」

？「よいしょっ」

其の裂け目の大きさが丁度人一人入れる程になった時、軽い身のこなしでするりと滑り込んで来た者が居た。

？「よし、着地成功〜！さっすが僕！」

『ら、ら、

乱歩さん！』

江「A、久しぶり〜」

『お久しぶりです！！というか、何故此方へ？』

太「私が呼んだのだよ。」

太宰はぱちり、と片目を瞑って得意気に微笑んだ。

太「糸が通れるかどうかの穴でも、聲は届く。それで乱歩さんに連絡を取ったのだよ。」

江「そうそう〜。で、敦にも協力して貰って、遥々Aに会いに来て上げたの！感謝してね！」

『有難う御座いますぅぅ…今度ラムネ沢山持っていきますぅ……』

涙目で手を合わせて乱歩を拝むA。それを見ていた一年三人は半眼になって呆れていた。

釘「あれが言ってた“名探偵”ね…そうは見えないけど。」

※閑話 “名探偵其の一・其の二”参照

虎「Aさんがあの人の事好きってのは知ってたけど、何か思ってたのと違ぇわ。」

江「そうだ、太宰には此れ。お土産だよー」

江戸川は思い出したように懐から何かを取り出し、太宰に素早く投げた。

太「おっ、と。此れは一体何ですか？聞いてませんけど…っ！？」

太宰が受け取った瞬間。其の何か───本が輝き出した。

·····と言うより、太宰の異能力が発動した。

？「うおっ！？」

太「んなっ」

光の収まったそこには本の姿は無く、代わりに居たのは…

太「なんで此処に居るんだよ…！」

？「其れはコッチの台詞(せりふ)だよ！」

太／中「「中也／太宰！！！」」

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セリフの所、敦くんは中也と被ってしまうので“敦「」”表記にしてます。お気になさらず…