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三十話 ページ36

虎「よく分かんねぇけど…とにかく今は、Aさんが起きんのを待ってればいいんだな?」

キャパの少ない虎杖の脳には限界だったようで、頭にはてなを浮かべながら尋ねていた。

太「そうだね……」

太宰さんは憂うように呟いて、静かに寝ているAさんの髪を耳に掛けた。

太「君も、私を置いて行かないで呉れ給えよ……?」

伏「?何か言いましたか?」

太宰さんの珍しく、弱々しい掠れた声が上手く聞こえず、聞き返した。が、

太「いいや、何でもない。



·····唯の独り言さ。」

そうはぐらかした太宰さんの表情は、窓から射し込んだ西日が逆光になって、良く見えなかった。

─────────

No side

太「·····A?」

其の聲が響いた時、最後に言葉を発してから相当の時間が経っていた───いや、実際には大した時間は流れていないのかもしれない。
けれど、虎杖らがそう感じる程に、重苦しい沈黙が横たわっていたのだ。

太宰が其の沈黙を破った理由、其れは









『·····太宰、さん?』




Aが、目を開けていたのだ。

虎「っAさん!良かった…」

釘「体は起こさなくて良いから。体調、大丈夫なんですか?」

『·····うん。上手く力は入らないけれどね。』

其の言葉に、場の全員が安堵の溜息を着いた。

伏「心配、掛けないで下さいよ…」

『あはは、御免。·····太宰さんも、済みません。』

Aが目を開けてから惚けたように固まっていた太宰は、数回、ゆっくりと瞬きをしてから、優しく微笑んだ。

太「本当に。王子様からの接吻(キス)を御所望かと思っていた所だよ、眠り姫。」

太宰らしい言葉に、Aは、ふはっと吹き出して笑った。

『だから、“姫”は止めて下さい。』







‪✂︎‬------------------キリトリ線-----------------‪✂︎

すみませんこんにちは作者です。

最近あまりにも文字数が噛み合わなくて、中途半端な所で切りまくってるので謝罪を……
文字数まじ許すまじ。

話が変わりますが、お気に入り登録ありがとうございます!!めちゃめちゃ力になってます( ;ᵕ; )♡

ということでぜひお星様の方も宜しくお願いしま((((殴

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MR - 虚式紫に飛ばされたのに、文才がある。。。つまり作者最強(最高) (2月12日 19時) (レス) id: 4014042a90 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Awoikamo | 作成日時:2023年12月11日 18時

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