二十九話 ページ35
伏黒side
家「単なる呪力不足だね、これは。」
寝かしておいたら直ぐ良くなるさ。診てもらった家入さんにそう言われ、Aさんはベッドに寝かされていた。
釘「·····大丈夫かしら。」
伏「家入さんが言ってるんだから間違いねぇだろ。·····それより、太宰さん。聞きたい事が山積みなんですけど。」
フョードルと呼ばれていた男の事、明らかに様子のおかしかったAさんの事。洗いざらい話してもらう。
太「·····五条さんが居る時でなくて良いのかい？」
伏「それに関しては、後で俺たちから伝えておくので大丈夫です。」
太「そうかい。其れは頼もしいねぇ。
·····じゃあ先ずは奴の事から話そうか。
彼の名前はフョードル・ドストエフスキー。
彼は少々厄介な男でね。
伏「メインシステムを掌握って…そんな簡単に出来ることじゃないですよね。」
俺の言葉と共に小さく顔を顰めた太宰さんは、溜息と共に言葉を吐き出した。
太「だから、“少々厄介”なのだよ。」
虎「だったらなおさら早くぶっ潰さねぇと…」
太「いや、無理だよ。」
虎「うぇ！？なんで！？」
太「彼が準備を怠る訳ないからね。今私達が向かっても、良ければ返り討ち、悪ければ皆殺し、と云った所だろう。
だから、今出来る事は“待機”。其れだけだよ。」
伏「·····ッは？」
相手がどんな奴だろうと、何も対策をせずに待っているだけなんて良いはずがない。
太「勿論、サボっている訳じゃあないよ？本当に、何もやる事が無いんだよ。
·····Aが起きる迄は。」
Aさんが起きるまで……？どういう事だ？
釘「じゃあそれは一旦置いといて、もう一つの問題。さっきのアレはどういう事？」
問い詰めるように腕を組んだ釘崎に、太宰さんは静かに息を着いた。
太「それも、Aが起きてからかな。彼女の同意無しで語っていい物じゃあないからね。」
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MR - 虚式紫に飛ばされたのに、文才がある。。。つまり作者最強(最高) (2月12日 19時) (
レス) id: 4014042a90 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Awoikamo | 作成日時：2023年12月11日 18時
