【呪術廻戦‪✕‬文豪ストレイドッグス】二つの力が絡まる世界！？ (ページ27)

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二十三話ページ27

No side

『大した事無かったね。』

Aは目の前ではらはらと消えていく呪霊(ソレ)を見下ろし、言った。

“太「嗚呼。矢張り私達の敵では無かったようだね。」”

太宰が其れを言い終わるかどうかの瞬間、虎杖は大きく手を振った。

虎「Aさーん！ドア見付けたよー！」

『有難う、悠仁。其れじゃ、今から合流に向かいます。』

Aは回収した行方不明者を担ぎ、通信機の電源を切った。

太「はい皆お疲れ様〜」

虎「おっし、じゃー帰るか！」

釘「てかアンタ全然働いてないじゃない。」

如何にも仕事をした、というように場を仕切り始めた太宰に鋭いツッコミが入る。

太「え〜？私だって仕事したもん。」

釘「指示だけで仕事したっていうのはちょっと傲慢でしょ。」

太「其れも立派な仕事！と云うか、其れを云ったら野薔薇ちゃんだって何もして無い癖に。」

釘「んなっ」

虎「あ〜はいはいふたりとも、落ち着いて…」

そんな中、伏黒は違和感を感じて真っ黒な空を見上げた。

伏「·····？(何だ？帳が上がらない…？)」

『如何かした？恵。』

伏「あ、いや……何故か帳が上がらなくて」

『慥かに。もう呪霊は祓った筈なのに…』

釘「だーかーら！今日はアンタとAさんの実力みるためにわざわざ外出てんだから、何もしてないとこっちが困るのよ！」

太「人には向き不向きがあるだろう？私だって自分の得意分野でなら仕事するさ。」

太宰は其処迄言って不意に表情を鋭くした。

太「例えば、」

パァン…！

「ぐぁっ！」

一年ズ「「「『！』」」」

一瞬、たった一瞬の内に、太宰は懐の銃で木に隠れていた影を撃ち抜いた。

太「前の仕事柄、殺意に敏感でね。」

撃たれた肩を庇い乍ら後退る男と一歩ずつ距離を詰め、銃を突き付けた。

太「却説、

君は何者だい？」