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二十二話 ページ26

釘「でもそれはただのジャンケンでしょ?今はそれどころじゃないんだからそういうのは…」

“『負けた負けたって何回も云わないで下さい。一回で判ってますから。』”

野薔薇ちゃんの言葉を遮ってAの声が通り抜ける。

伏「!今の声って、」

太「お、繋がった様だね。良かった良かった〜。悠仁くんも一緒かい?」

私は懐から取り出していた小さな通信機の音量を上げる。

“虎「うん!一緒だよ!·····てかそれただのピアスじゃなかったんだな。」”

そう。私達は事前にAのピアスに通信機を仕込んで置いた。生得領域内でも繋がるかどうかが心配所ではあったけれど、杞憂だった様だね。

太「却説、そろそろ仕事をしなくてはね。二人共、行方不明者は発見出来たかい?」

“『はい。·····“回収”しますね。』”

釘「·····そう。」

私の質問にAの苦々しい様な絞り出す様な声が返ってくる。

“『因みに、其の犯人と思しき奴も見付けました。』”

瞬時に切り替え、少し得意気な声で続けたAに、私は思わず笑みをふっと零した。

太「重畳。其れじゃ、






A、やれ。」

私の命令に、高揚した様な返事が返ってくる。

“『勿論、了解です。』”

釘「ちょ、ちょっと……いくらなんでも用意周到すぎない?」

一連の流れに、未だ理解が追い付かない様子の二人にちらりと目を向けた。

太「ふふっ。此の程度の緊急事態(ハプニング)、想定内、と云う訳さ。」

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MR - 虚式紫に飛ばされたのに、文才がある。。。つまり作者最強(最高) (2月12日 19時) (レス) id: 4014042a90 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Awoikamo | 作成日時:2023年12月11日 18時

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