十八話 ページ20
五「さて!お次の試合は……動物園の人気者、パンダ選手VS包帯大好き、治選手!!」
太「今まで色々な奴らと闘ってきたけれど、真逆パンダを相手にする時が来るとは…」
パ「俺が可愛いからって手加減すんなよ〜?」
太「あっはは〜私、女性以外は興味無いから、其処は心配要らないよ〜」
五「それじゃ!位置について、よーいドン!」
太宰さん、如何するんだろ。体術はあんまり得意じゃ無かったと思うけど。
パ「行くぞ!」
太「流石、速いね。良い動きだ。」
パンダの連続攻撃をふわりと交わしていく太宰さん。
パ「体術が苦手って割には軽い身のこなしだな。」
太「いやぁ、昔体術使いの蛞蝓とよく喧嘩していたからね。」
虎「どういう状況よそれ。」
パワーワードだよね、“体術使いの蛞蝓”。
パ「それならなおさら攻めるのみ!」
太「(中也程じゃないが素早い動きに判断力、腕力に関しては虎化している敦くんすらも上回るだろう。其れに相棒の動きは全て把握していたけれど、パンダくんの動きは読み切れていない。矢張り彼と普通にやり合って勝つ確率は極めて零に近いね。)其れなら…」
太宰さんは何時もの調子でひょいひょいと攻撃を避け続ける。
·····あれ、先刻太宰さんが自 殺しようとしてた場所に段々近付いて…?
『あ、若しかして』
パ「(表情が読めないと動きも読みにくいんだよな…)逃げてるだけじゃ勝てねぇぞ!」
太「嗚呼。確かに其れでは勝てない。但し、」
パ「うおっ!?」
五「!」
伏/禪「何!?」
釘「はっ!?」
虎「えぇぇ!?」
狗「ツナマヨ!?」
いきなり私達の視界からパンダが消えた。
太「本当に逃げてるだけなら、ね。」
太宰さんはそう言って得意気にウインクを決めた。
『·····なんかもう太宰さんらしいとしか云い様が無いですね。まさか……』
落とし穴を掘っておく、なんて。
パ「そんなの、アリかよぉ…」
太「おや、一寸やり過ぎてしまったかな?」
穴は割と深かったようで、パンダはすっかり伸びてしまっていた。
虎「俺、絶対ェ太宰さん相手にしたくない。」
伏/釘「「同感。」」
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MR - 虚式紫に飛ばされたのに、文才がある。。。つまり作者最強(最高) (2月12日 19時) (レス) id: 4014042a90 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Awoikamo | 作成日時:2023年12月11日 18時