【呪術廻戦‪✕‬文豪ストレイドッグス】二つの力が絡まる世界！？ (ページ11)

今日:13 hit、昨日:15 hit、合計:7,388 hit

十話ページ11

五「術式の説明は僕がしよーう！まず、“呪力”を電気、“術式”を家電に例えようか。

電気だけじゃちょっと使い勝手悪いでしょ。だから家電に電気を流して様々な効果を得るわけ。

例えばこうやってただ呪力をぶつけると、」

そう言って目隠しの人は掌を地面に向けると

ズドーンッ

『ﾋｪ』

太「·····わぁお」

半径2m程の窪みを作り上げた。

五「こんな感じ。で、術式だと、」

ドゴッドガッ

『·····』

太「··········わぁお」

先刻の衝撃で出来た瓦礫がひとつに収束し、塵へと砕けた散った。

五「こんな感じ。」

虎「(五条先生、きっとこれ見せたかったんだろうなー…)」

太「ふむ。大体理解したよ。」

『同じく。』

虎「え、まじ！？賢すぎねぇ！？俺、いまだによく分かってねぇのに。」

釘「あんたは逆にバカ過ぎんのよ。」

太「却説、そろそろ教えてくれても良いんじゃないかい？

こんな重要な情報を話した理由を。」

太宰さんの目が鋭く光る。

はっきり言って、彼らに此れを話す理由も、利点(メリット)も無い。何を考えているんだ？

五「ふふ、実はね…

君たちに呪術師として働いてもらいたいと思ってるんだー！！」

は、

太「『はあああぁぁ！？』」

ちょ、一寸待って、何で、如何云う事！？！？

五「その代わり、君たちが元の世界に帰れるまでの間、僕が君たちの衣食住を確保しよう。いやー、丁度人手不足で困ってたんだよね〜」

太「はい待ち給えー、一旦待ち給えー」

五「え、なんで？」

太「なんで、じゃないよ。まずそんな簡単に私達みたいな他所者を独断で勝手に入れてもいい物なのかい？」

あ、あの太宰さんが呆れている…！目隠し、相当な強者だな…

五「まぁまぁ、上層部の奴らは僕が黙らせるからさ！」

『えぇ…そんな感じでいいの…？』

虎「五条先生、そういうとこあるよなー」

釘「今更ぁ？あの人いつもあんな感じじゃない。」

太「でも衣食住には確かに困るし、理にはかなっている。それから……呪術師は人を救う仕事が出来そうだからね。·····うん、

私は条件を呑もう。」

『！』

太「Aは如何する？」

『·····聞かなくても判ってる癖に。』

薄く笑んで首を傾げた太宰さんを、私は不機嫌に一寸睨む。
私が太宰さんから離れられないの、知ってるじゃん。

太「あははっ！済まない、一寸意地悪したくなってしまってね。
と言う事で改めて、

私“達”は条件を呑むよ。」