一話 ページ2
No side
伏「ここが今回の現場か。」
暗い廃病院を見上げ、黒髪の学生───伏黒恵は呟いた。
釘「いかにも、って感じね。だから呪霊が湧いたんでしょうけど。」
気の強そうな女の学生、釘崎野薔薇はつまらなさそうに愛用している呪具のトンカチを軽く肩に当てた。
虎「とりあえず、さっさと祓ってメシ行こーぜ!」
虎杖悠仁は場に似つかわしくないテンションで拳を空に突き上げ、廃病院の中へと入っていく。
伏「虎杖待て!今回の呪霊は俺たちの格上、1級相当の呪霊だぞ。どんな術式を持ってるかわからねぇ。慎重に…」
釘「じゃ、一番働いてないヤツの奢りね〜」
伏「おい釘崎!───はあ…玉犬、警戒を怠るなよ。」
─────────
伏黒side
ウォーン……
伏「玉犬!何か見つけたか!?」
釘「これは……」
釘崎の視線の先には虚ろな目をした下半身の無い女性だった。
伏「っ…」
虎「·····この人連れて、絶対生きて出よう。」
伏・釘「嗚呼/ええ」
その瞬間。
ドガアアァァン
一年ズ「「「!?!?」」」
犯人と思われる呪霊が天井を突き破り落ちてきた。
伏「玉犬ッ!」
咄嗟に玉犬で攻撃する。が、
虎「ええぇぇっ!?流石にデカすぎんだろ!?これ!」
伏「チッ…このサイズだと大したダメージにならねぇ…」
虎杖の言う通り、実際この呪霊は他と比べてもかなり大きい。高さだけでも軽く15mくらいか。さらに呪力量も相当な量だぞ、これは…
釘「喋るヒマあったら手ェ動かせッての!」
釘崎の放った釘が呪霊に刺さる。
釘「ッしゃあ!」
伏「!?釘崎!危ねぇっ!」
大きくガッツポーズした釘崎に呪霊から出たミサイルが迫る。
釘「ッミサイル!?」
虎「釘崎っ!!」
ここからじゃ虎杖も俺も間に合わねぇ…
考えろ…アイツを助ける方法を……っ!
伏「鵺!」
虎「釘崎ィィッ!」
伏「間に合えっっ!!」
バンッ…
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MR - 虚式紫に飛ばされたのに、文才がある。。。つまり作者最強(最高) (2月12日 19時) (レス) id: 4014042a90 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Awoikamo | 作成日時:2023年12月11日 18時