不器用な彼に恋した私。Ⅴ (ページ3)

今日:5 hit、昨日:8 hit、合計:27,924 hit

190.溢れて止まない。ページ3

久しぶりのあったかい、
翔君の唇。

ドキドキと高鳴る胸。

何度も唇を離れては、くっつけて、
時折、舌を入れるようなキスに、
クラクラきちゃって、

また変な声が出て、
恥ずかしくて死にそうになる…。。

A「ﾝぅ…」
この先はどんな事になっちゃうんだろう？？
想像するだけで、翔君なら良いと思って
しまったし、
翔君の小さな吐息が聞こえてくる度に
早く翔君と隙間を埋めたくなった。

何度かのキスの後、
またまた抱きしめられて、

翔「ごめん…」
とまた小さく謝った。
謝る事無い、寧ろもっと欲しいなんて
思ってる私がいて、
初めての感覚にただただ羞恥心だけが襲う。

翔「焦って手を出しても
嫌われるだけだしな…」

…。。
寧ろもっと下さいなんです！！
ナンテ事は言えず。

握りしめた手があったかい、
そう感じていた。

.

病院の面会時間が終わってしまい、
二人の甘い時間はもう終わってしまった。
年末にあった時よりも、
スムーズに歩けていて、
翔君は、関節ももうこんなに曲がるんだ、と得意げに笑って言った。

翔「また会いに来て欲しい」

ガチ恋キュン胸な私は、
はい！と喜んで頷いた。

帰り道は、すごくウキウキして
おまけにスキップもしちゃって。
来る前はあんなに青ざめていた顔も、
トキメキにて赤らめ顔。

恋ってこんなに強いんだ…！
砂埃被った街灯さえもキラキラして見える！！！

キラキラ輝く星空に、
また頑張ろうと思える私だった。

＊＊＊

ニマニマと会社に出勤した私を見つけて、
二宮は、ゲームしているのにも関わらず、
すんごい形相で睨んできた。

A「二宮ぁ～！！ありがとうう♡」
和也「うっさい、分かったわかった。
あんたのその様子じゃ、察したくないものも察してしまうわ。」
ツン、と突き出す口。
二宮は鬱陶しいと手をひらひら払いのけるように私を追い払おうとする。
そんな様子も気にせずな私は、デスクに座り、
何となく、私は忘れていたことを思いだした。

A「あっ」
和也「何よ」
A「カコとはどうなってんのよ」
二宮は空を仰ぐなり、
いきなり顔を赤らめる…

え、二宮、耳まで真っ赤なんだけど。。
こんな姿見たことがなかっただけに、
私も黙りこんでしまう始末。

和也「カコが帰ってくる電車を間違えて2時間も待たせてしまって怒らせてまた喧嘩ですよ」

でもニコニコ。
喧嘩したことがそんなに楽しかったのか…？