不器用な彼に恋した私。Ⅴ (ページ2)

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189.久しぶりの？。ページ2

その後。
影山さんは、
刹那「Aちゃん、お仕事一緒に頑張ろうね！」
と言い残すと、颯爽と帰って行った。

私は思わず
A「素敵な人だなぁ…」
と呟いてしまい、
それに続けて、
翔君は、
翔「アイツはホントにいいやつだよ…」
ってぼんやり言った。

そんな病室だが、
考えてみれば二人っきりだ…

！！！！
うそ、二人っきり…、！！！
どうしよう、何て言えばいい！？！
こんばんは？？
ご飯食べましたか？？
なんて話せばいいか緊張して
唾を何回も今飲み込んでる！！！！！

そんなパニックな私に朗報が舞い降りた。

翔「そういえば、退院。
1月25日の朝になった。」

私は1月25日に聞き覚えがあった。
…確か、今朝受付嬢も騒いでいた。
翔君の誕生日だと。

A「誕生日でしたよね！その日は…」
誕生日というワードを私が口にすると
翔君は顔を真っ赤にさせた。

この部屋暑かったり…？？
でも今日メチャクチャ寒いよ…？？？

翔「た、退院後、泊まりに来てほしい…
一緒に過ごしたいんだけど…」

お泊り、の言葉に
顔が熱くなってしまう。

A「ももももももも、勿論喜んで！！！！、」
翔「今もう、リハビリで普通に歩けそうなんだ。医者もびっくりしてたよ(笑)
だから、俺が仕事終わった後、どこにでも連れていけるから。
その日は後から俺も会社に向かうから、
定時で上がれるか分からないけど、
向かいに行くから待っててほしい。」

私は思わず頬がにやけてしまった。

A「仕事復帰ですか？」
翔「一日でも早く、
ブランクを無くさないと。」

そのストイックさは全然変わらず、
久しぶりに、またまた意欲をもらった気がする。
翔君といると何でも頑張れる気がするんだ。

そんなこんなで、
再び静まり返る病室だが、
翔君が私の頬に触れた。

思わずビクついて、
翔君を見つめると、
恥ずかしそうに手を引っ込めてしまった。

A「翔君…？？」
翔「久々だから…
上手く、紳士的にスムーズに…
かっこいいこととか言えねぇけど…」

“今少しだけAに触れたい…”
か細く恥ずかしそうに聞こえてきた声に
思わず好きが溢れて止まなくなってしまった。

好き…
好きだ…！！！

翔君が、ぽんぽんと叩いてベットの際に座るよう促され、私はベットの際にゆっくりと腰掛けた。

翔君は恥ずかしがりながら、
私を少し抱き寄せて、
ゆっくり私に口付けた。