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「おはよ〜」
「…おはようございます」
「あ、あのさ、圭。
入学の資料は僕が提出したんだけど、面接残ってるんだよね〜。
今、時間大丈夫？」
圭はこくり、と頷くと悟の後をつけた。
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「よく来たな。
…お前が伏黒圭か」
圭は何も言わずに頷く。
「お前は何故ここに来た？」
「きひひっ…」
と笑う悟を横目に。
きっかり、3秒。
「………わから…ない」
「……不合格」
するとすぐに学園長の背後にいたぬいぐるみの1つが動き出した。
「………」
ﾄﾞﾌｯ…と、綺麗に圭の顔にパンチが入る。
ﾋﾞｼｬッ…と血が舞った。
圭は動こうとしなかった。
「お前が答えを出すまで攻撃は続くぞ！」
殴り、蹴り、体当たり。
圭は何も答えず、また、どの攻撃も避けなかった。
「…何故、避けない？
何故、何も答えない？」
「………………………」
これまでにない沈黙が襲った。
その間もぬいぐるみの攻撃は続く。
フラり…と圭の体が傾きかけてきたとき。
「人………」
「人？」
呟くと、圭は初めて片手でぬいぐるみを殴った。
辺りの柱がぬいぐるみの飛ばされた威力で4本程おれる。
「人………にぃ、を………」
フードをとり、両目を開く。
「にぃを今度は私が助ける。
今までずっと助けてもらった。
ここ、呪術高専にもにぃは一人で入った。
私も力はあるのに、其れを教えなかった。
一人で今まで全部抱えてきた。
だから、次は私が助ける。
助けれなくても、肩を並べて。
それも無理ならにぃの片腕くらいには。
にぃを助ける。
今度は私の番。
それを叶える為」
学園長だけでなく、悟も固まった。
瞳を伏せるとフードをかぶり、今度は綺麗に倒れた。
辺りに血を残して。
「で、判定はどうなんです？」
「………合格だ」
それだけ耳に入れると悟は圭を姫抱きし、その部屋を後にした。
「………壊された…」
その後は一人で学園長がぬいぐるみを壊されたことに対し悲しんでいたとか。
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「フードをとり、両目を開くと普通に話すのか〜」
鼻唄を歌いながら圭を自室のベッドに寝かし、手当てを始める。
「あっれ………包帯きれちゃった。
後で買いに行くか〜」
丁寧に手当てしたあと、恵の部屋に連れていく。
「……圭に何したんですか」
「怒るなら学園長怒ってね〜？」
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泡天茜 - あいｻﾝ-ありがとうございますｯｯｯ!!!こちらこそ読んでくださってありがとうございましたm(_ _)m (2021年6月3日 13時) (
レス) id: ba98d227a6 (このIDを非表示/違反報告)
あい - 感動しましたこんな素晴らしい作品を読ませてくださりありがとう作ってくださりありがとうございましたﾆﾊﾟｯ (2021年5月9日 1時) (レス) id: 1da70b43db (このIDを非表示/違反報告)
泡天茜 - まっちゃｻﾝ-誕生日書いてましたっけ……((記憶喪失))コメントありがとうございますｯ！ (2021年4月25日 12時) (レス) id: ba98d227a6 (このIDを非表示/違反報告)
まっちゃ - 双子だから誕生日は一緒だと思います。 だけど、圭の暗いところとかもきちんと現れていてとても面白いです (2021年4月21日 19時) (レス) id: bd6a8b3525 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：泡天 茜 | 作成日時：2021年3月14日 19時
