9話 黒木の情報 ページ12
立花彩said
「今日秀明終わったらカフェテリアでKz会議あるって。今度は黒木。｣
中間テストが終わって、やっと家に帰った時。
玄関のドアを開けると共に電話の呼び出し音が聞こえてきた。
大急ぎで電話に出ると、相手は小塚君だった。
ほっ。
「驚きの情報を掴んできたって、若武が喜んでた。｣
え？なんだろ。
「分かった。」
−秀明終わり カフェテリアにて−
「Kz会議を開く。」
若武が重々しく宣言して会議は始まった。
「今日は黒木調査員が掴んだ情報を共有するために集まってもらった。」
若武の声は、いつも以上に嬉しそうで、黒木君の情報を待ち望んでいたことが分かった。
「さっそく黒木から、その情報を報告してもらう。黒木、頼む。」
その声を聞いて、黒木君は、ゆっくりと脚を組み、体を斜めにして、片腕をテーブルに乗せる。
「昨日、情報収集の為に秀明をサボろうとしていた時、秀明の来客用玄関に彼女がいたんだ。
そう、月影かぐやが。」
えっ、嘘でしょ？秀明に？
あのテストを開始１０分で終わらせた月影さんが？
「でも、彼女は塾に来ていたわけではなかった。」
えっ、違うの？
「彼女は、秀明に入った誘拐犯の頸を、刀で切り落とした。」
黒木君の言葉に全員が一斉に息を飲む。
「は？それって殺人だろ？ほんとか、それ。」
焦ったように言った上杉君の言葉に、黒木君はすぐさま言い返した。
「本当だ。これを見ろ。」
そう言って黒木君が差し出したのは、携帯。
そこには、一枚の写真が表示されていた。
それは、詰襟の黒い軍服のような服に、羽織を着た月影さんが刀を降り下ろしている姿だった。
「嘘だろ。これ、銃刀法違反に引っ掛からないのか？」
「それが気になって接触してみたけど、引っ掛からないわけがあるって。
それに、彼女はkzのことも見抜いて宣戦布告してきた。やれるもんならやってみろってさ。」
せ、宣戦布告？月影さん凄い。
「俺が掴んだのはここまで。」
なかなか情報が多くて、ノートにまとめるのがたいへん。
「じゃ、今後の方針を発表する。」
そう言って若武が立ち上がった。
「黒木、上杉は情報収集。銃刀法違反に引っ掛からないわけと、人を殺したわけを調べろ。
七鬼と美門はひたすら月影かぐやを尾行しろ。情報がはいりしだい俺につたえてくれ。
俺、立花、小塚は待機。」
やっぱり。私も何かしたいのに。
「では、各自奮闘を祈る。解散っ」
続く
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ななな - この作品すごい面白いです…‼︎これからも更新頑張ってください‼︎ (5月1日 19時) (
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５ - この作品大好きになりました！更新、いつも待ってます！ (2月7日 20時) (レス) id: 068a9ee721 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミルクココア | 作成日時：2024年1月22日 23時
