むずかしいおつかい (ページ26)

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貴方『フラグはへし折る！』ネテ『.....せっかく立てたのにのう』ページ26

ハロー。A・リークだよ！単刀直入に言うけど、大ピンチです。
原因はマチの一言。

マチ『A。あんたの連れ、また捕まってるよ』

はい、これです。↑

クロ『連れ？....この二人と知り合いなのか、A？』

うん、そうだよ。あ、ゴンとキルアの驚いてる顔、写真に撮りたいな.....。
なんて言ってる場合じゃなくて！
まだ文字の限界量の半分にも達してないうちに、ゴンとキルアに正体がバレたよ!?
....そういえば、ノブナガ以外には、私が蜘蛛だってことは秘密だと伝えていなかった気がする。完全に自業自得だな....。

キル『お前、旅団に入ってたのか....!?』

うおおおあああ!!どうすればいいの!?これ！
開き直って、うん旅団だよ！なんて言えばゴン達とはもう一緒にいられないだろう。
かといって、下手な嘘をつくと旅団に怪しまれる可能性が高い。
....このままじゃ、数話前のネテロ会長のフラグが成立してしまう。
追い詰められた私がとった行動、それは───
────────意味深な顔をする、だ。

このホテルにはレオリオがいて、作戦の内容を暗号にして伝えたはずだ。それには、私が二人の逃げ出す補佐をする、というものも含まれている。
意味深な顔をしておけば、ゴンはともかく、キルアはいいように解釈してくれる、と思った。←いいようにって何だよ

キル『もう、お前の顔なんか見たくもねえ！』

キルアは一瞬、何かに気づいたような顔をして、すぐにそう言った。
少し遅れてゴンも

ゴン『俺も！』

と言い、目を瞑ってしまった。
とりあえず、成功したのかな.....？真面目に顔も見たくない、なんて言われたら鼻から炭酸水飲むより辛い。←

A『....こっちこそ二人の顔なんて見たくないよ！』

キルアとゴンに便乗して、私も目を瞑る。
流石はキルアだ。レオリオのメッセージに気づき、これから来る停電に対応できるよう、自然に目を閉じられる状況をつくった。

ノブ『おいおい、喧嘩はよせって。折角だからお前らも入れよ！な！』

....まだ諦めてなかったのか。

クロ『A、お前は鎖野郎のことを知っているのか？』

ﾌﾞﾌｫｵ！幸い、口には何も入っていなかったため、何かが飛び出すことはなかった。あ、唾液くらいは飛んだかもな.... ←

A『え、鎖野郎？あー、鎖野郎.....っ!?』

なんと言えばいいかわからず、言葉に詰まっていると突然、辺りが暗闇に包まれた。ナイスタイミング.....!

作戦開始だ。