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五拾伍 ページ9

黙って文を読み進めて把握すると羽織の内側へとそれを仕舞う。



『山越えはせんでよさそうやけど、麓の町まで行かなアカンみたいやわ』

「分かった」

『マグロは留守番な。俺の屋敷に帰っといて』

「……?」

『…………また分からんねやったらさねみんのとこでええから』

「はい!」



顔を輝かせたマグロ。
一体どれほど実弥に懐いてしまっているのだろうか。
呆れるを越して悔しささえ覚えたA。


一応育てたの俺なんですけど?


ルンルンに飛び去っていくマグロの後ろ姿を不満げに見送り、義勇へと向き直る。



『…ほな、行きますか』



そして漸くAと義勇の任務が開始したのである。




≣≣≣≣≣✿≣≣≣≣≣≣≣≣≣≣≣≣≣≣≣≣≣≣≣≣≣≣≣≣≣≣





「……あ?」

「…………」バタバタ



見間違いだよな。あれぜってェ見間違いだ。


実弥は自らの目の前に広がる光景に困惑した表情を浮かべたが、そんなことあるわけないと首を横に振る。



「…………さねみん、様…」バタバタ

「…………」



1度通り過ぎた松の前に、しばらく考えてからまた戻った実弥は、また引っかかっているマグロを剥がして抱えた。



「……Aは」

「任務です」

「で、お前は」

「留守番です」

「なんでここに来た」

「Aさんがさねみん様の御屋敷でも構わないと」

「…………本当は?」

「Aさんの御屋敷がどこか分かりません」



眉間を抑えて唸った実弥なのであった。

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設定タグ:鬼滅の刃 , 男主   
作品ジャンル:アニメ
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karion(プロフ) - こんなに感動したのは久々で思わず泣いてしまいました(´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥`)続き楽しみにしています(≧∀≦) (5月19日 17時) (レス) @page50 id: d59aca9a13 (このIDを非表示/違反報告)
タロ。(プロフ) - トカゲさん» ありがとうございます!ただいま制作中ですので、お楽しみに!! (2020年5月14日 17時) (レス) id: dd9aff063c (このIDを非表示/違反報告)
トカゲ(プロフ) - すごい面白かったです!!続きが気になっております!続編頑張ってください! (2020年5月10日 22時) (レス) id: 8140af0e98 (このIDを非表示/違反報告)
タロ。(プロフ) - スリーパー(?)さん» 涙まで……!!ありがとうございます、本当に嬉しいです!更新、頑張りますね!もう少し、静柱のお話にお付き合いよろしくお願いいたします! (2020年4月28日 15時) (レス) id: dd9aff063c (このIDを非表示/違反報告)
タロ。(プロフ) - 雪もちさん» その言葉だけでも励みになります!ただいま下書きに勤しんでいますので、今後も応援のほど、よろしくお願いいたします! (2020年4月28日 15時) (レス) id: dd9aff063c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:タロ。 | 作成日時:2019年10月20日 19時

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