卅弐 ページ34
あくる朝。
Aが道場を覗いてみると、炭治郎たち3人組としのぶの姿が見えていた。
「まぁ『できて当然』ですけれども、仕方ないですできないなら。しょうがない、しょうがない」
「頑張ってください善逸君 『一番』応援してますよ」
「「うぉぉぉぉぉぉおおおおおお」」
『うっわぁ、煽り上手』
あれだけやりたくないと言い張っていた2人を丸め込んだしのぶに思わず引いた声の出たA。
彼らが炭治郎の努力を見ていたのもあるのだろうが、その単純さにはいくらか尊敬できる所があるようだと思った彼である。
「あ!Aさん!!」
『たんじろー、出来るようになったんか?』
「だいぶ持続できるようにはなってきたんですよ!」
『瓢箪割りも?』
「勿論です!」
キラキラと効果音のつきそうな炭治郎の笑み。
これまた尻尾を振って懐っこく近寄ってくる彼の髪を撫でるA。
流石は兄と言ったところだろうか。長男であるはずの炭治郎でさえも絆されていた。
『……んで、イノシシくんはなんでそれ被ったまんまなん?』
幾ら何でも暑ない?とホワホワ周りに花を飛ばす炭治郎を撫で続けながら顔を伊之助に向けたA。
だがその呼び方が気に入らなかったのか、伊之助がムッキー!とヤケになって口を開く。
「イノシシくんじゃねー!俺は嘴平伊之助だァァ!!!」
『
「ちっげェんだよ飴野郎!!」
『あだ名安直すぎへん?』
「閼伽さんがそれ言いますか」
すかさずしのぶのツッコミが飛ぶ。
安直ってなんだコラ!とAに指をさして騒ぐ伊之助に善逸が、あんまり考えてないってことだよ!と教えてあげていた。(心の中では「お前ちょっと黙れよ!」と大騒ぎである。)
炭治郎はというと、撫でられ続けていた。段々のほほんとしてきている。このままでは寝そうだ。
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隆弘 - 誕生日一緒だァァァァァ⁉︎今日から読み始めるので楽しみって感じです‼︎ (2022年7月25日 0時) (レス) @page1 id: 4c1fa166fb (このIDを非表示/違反報告)
タロ。(プロフ) - 拙い説明で申し訳ありません……!ですが、ありがとうございます! (2020年1月21日 18時) (レス) id: a185b79d93 (このIDを非表示/違反報告)
タロ。(プロフ) - ルルさん» ご指摘ありがとうございます!紛らわしい書き方をして申し訳ございません…あくまで、炭治郎には火の呼吸という認識をワザとさせています。その後の閼伽が「日…ではない」と語っていますので、ここの間違いは意図的となります (2020年1月21日 18時) (レス) id: a185b79d93 (このIDを非表示/違反報告)
ルル - 珊しちでした (2020年1月21日 17時) (レス) id: 2200c5b181 (このIDを非表示/違反報告)
ルル - 珊じゅう話の炭次郎が言ってる呼吸が日の呼吸ではなく火の呼吸になってます (2020年1月21日 17時) (レス) id: 2200c5b181 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:タロ。 | 作成日時:2019年9月25日 21時