無表情さんはマブいようです ページ21
私が二人の心配をしていると、無言で私の両肩を掴んだ三橋
「お前、俺らがやるから京子さん達と留守番してろ」
「…は?」
え…私が心配してるのに、なんで心配される立場に回らなきゃいけないのよ
「俺も、同意見。Aちゃんは大人しく待ってて」
「はぁ…?」
伊藤君までそう言う…?
今更の反対に、私は呆然とする
…メイクしてもらった意味とは
「…彼氏さんに、怪我してる姿見せるのは良くないと思うし…」
「…」
え、そういう理由…?
…ちょうどいいし、ここで誤解を解いてしまおう
「彼氏なんて居ないけど」
「はぁ!?だって、お前、昨日…「まーくんは猫。マンチカンだから、まーくん」
「猫…」
…これで誤解は解けたでしょ
「じゃ、彼氏いないし、行ってもいいよね」
「えっいや、でも「いいよね?」…うん」
素で「ガン飛ばしてる」と言われる私が本気でガンを飛ばすと、なかなかの迫力らしい
伊藤君を頷かせることが出来た
嬉しいようで、悲しいような…
_____
「…やっぱ、Aちゃんだけに任せられないよ」
そんな伊藤の発言もあり、彼女よりも一足先に成蘭に向かい、女装をした俺達
普段の俺なら絶対行かねえが…今回はマブい女子の頼みだ
伊藤だけかっこいいとこ見せんのは、許さねえ
少し遅れてやってきたAは、女装した俺らを見て、非常に嫌そうな顔をした
来てやったのに、と文句を言ってやりたい
が、俺はそれ以上にAの変化に驚いていた
あいつ、前よりも表情のレパートリーが増えてやがる…一年で何があったんだよ
Aがメイクしている間…
「なぁ、三橋」
「んだよ」
「Aちゃんがこれ以上マブくなったらどうすりゃいい」
伊藤が真面目な顔で俺に言った
…こいつも重症だ
「いつもの頭のトゲで目ぇ潰せば、見なくて済むぞ」
「トゲ言うな」
あからさまにAに惚れている伊藤に何故かイラついて、暴言を吐く
今からでいいから、乗り換えてくんねえかな…
「Aちゃん、準備出来た…っ!?」
俺が悩んでいるのも知らず、能天気に奴はAに声をかける
しかし、言葉の途中で固まった伊藤
「おい伊藤、何固まって…!?」
固まった伊藤の視線を辿ると、
白い肌に真っ赤な口紅が良く映えた、マブい女子がそこに居た
「なんか、最近驚き過ぎじゃない?二人とも」
呆れた視線が刺さるが、大して気にならない
それほどに、彼女のマブさと色気にやられてしまっていた
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黒玄(プロフ) - 白桜姫さん» さりげなく、嬉しい事を…!ありがとうございます(*´ω`*) (2018年12月30日 8時) (レス) id: ae6add9199 (このIDを非表示/違反報告)
黒玄(プロフ) - ぺんちきんさん» 本人に伝えておきます!!それなです!!!! (2018年12月30日 7時) (レス) id: ae6add9199 (このIDを非表示/違反報告)
黒玄(プロフ) - 空夏羽さん» ですよね!私ももらった時に惚れました…!( (2018年12月30日 7時) (レス) id: ae6add9199 (このIDを非表示/違反報告)
白桜姫 - 夢主が好きやわ〜^ ^続きも楽しみ! (2018年12月30日 3時) (レス) id: 65e85aeb0b (このIDを非表示/違反報告)
ぺんちきん(プロフ) - イメ画好きです!! かっこいいっす!!!! (2018年12月30日 0時) (レス) id: 5d2a6311dc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:黒玄 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/personal.php?t=kurogen
作成日時:2018年12月25日 20時