無表情さんはストレスがたまっているようです【今日から俺は!!】 (ページ17)

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成蘭生に頼まれるようですページ17

「優さんっていうんですね…美しい貴方にぴったりなお名前です」

「あらやだ～…褒めても何も出ないわよ」

三橋の言葉に、頬に手をやってリアクションをする優さん
…私は、身内が友達に見られてるような恥ずかしさを感じました

「でもね、私の好みは渋い男がシュミなの。さ、餓鬼はレスカ飲んでなさいな」

なかなかに辛辣な言葉を残して、お盆を持って去って行った優さん
ショックで三橋の魂が抜けてるような…気のせいか。きっと気のせいだ

その一方で、伊藤君が早川さんに話を振り…やっと本題に入る

で、それを要約させてもらうと…

「京子さん達の学校に絡みにくる…しつこい男共を追い払ってほしいって事？」

「はい。お二人は転校早々十人もの不良共をやっつけたと聞きましたし…
Aさんはその上をいく、軟高の頭だって…」

「アンタらならヤツらを倒せると思って」

そしてやっぱりここでも勘違いされてる
……もういいや

「…うん、あのー、俺らの他にも強い奴はいっぱいいるよ？他に」

「ボクチンやれると思います。ただ！やっつけた暁には…お二人の…
どちらかと…何っつったらいいのかな！まわりくどく言うと！」

(三橋の立ち直り早いな…ボロクソ言われてたのに…)

「それは！ちゃんとカンパ集めて、」

「お◯ぱい揉ませて」

「…は？」

「まわりくどく言えよ」

「お願いしますっ」

「えっ…早川さん、条件聞いてた？」

「誰に頼んでも引き受けてくれなかったんです！」

私が言っても、三橋の条件を受けるつもりの二人
確かに大変なのかもしれないけど…そんな身を売ってまで…

それは同じ女として見過ごせないんですけど

「なら、私一人で引き受ける。勿論、無条件。三橋の事は忘れて」

「Aさんっ…！」

「流石頭…！器が違うっすね！」

……ちやほやされて、悪い気はしない

私に可愛い女子二人を取られた哀れな三橋が、私を突く
何…嫉妬？

「なぁ、さっきから思ってたけど軟高の頭ってお前なの」

「それは知らない。勝手に広まってた」

「はぁ？」

「だって表立って喧嘩しないし」

小声で言われたのは、私も答えられない質問だった
こっちが聞きたいくらいだわ…

「まぁ…」

早川さん達の方を体を向け、

「受けると決めたからには、しっかりやるんで」

「安心してくださいね」と軽く微笑む
…出来てるはずなんだよ。佐川に教えてもらったから

その効果はどうだ…
若干の不安を抱きつつ、私は二人の反応を待った