無表情さんはストレスがたまっているようです【今日から俺は!!】 (ページ13)

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屋上事変があったようですページ13

「Aさんはラスボスですから」と言われ、私は一足先に屋上に居た

…暇だ

ハシゴを登ってより高いところから下を見る
しばらくそのままぼーっとしていると、佐川達が三橋君を連れてきたのが目に入った

「金髪で目立ってんじゃねーぞ！コラ！」

「ボク、日本人じゃないんです」

何その言い訳…

なんか可哀想になったので、ストップに入ろうと思い、ハシゴに手をかける
が、それよりも先に「やめろ！」と叫ぶ声が聞こえた

「…伊藤君…」

HR後に聞いた彼の名字を呟く

「俺は弱い者いじめが大っ嫌いなんだ！」

「なんで俺が弱い前提で登場したんだよ！十人くらいチョチョイだったんだよ！」

「…あれ？」

予想してたのと違う対応するね、三橋君
そこは「ありがとう」じゃ…

「すっこんでろ、このウニ頭！」

「ウニっつってんじゃねー！」

結局、三橋君から「ありがとう」の言葉は出ることなく…
代わりに二人による喧嘩が始まった

「無視してんじゃねえ！」

数秒後には、シカトされて呆然としてた佐川達が我に返り、喧嘩中の二人に殴りかかる

そして次の瞬間

「…え」

佐川達は次々と倒されていった。そして、最後まで立っていたのは三橋君と伊藤君だけだった
…これは、佐川達が弱いのか、三橋君達が強いのか…いまいちわからないな

とりあえず、様子を見よう

二人が熱く語る中、ハシゴを使って…めんどくさいから途中で飛び降りる

ふわっと、スカートが風で膨らんだ

「あ、やば」

急いでスカートの裾を抑えたけど…見えてないだろうか

ちらっと三橋君達の方を見る。めちゃくちゃ目をそらされた
…遅かったか

気にしていてもしょうがないので、一番近くに倒れていた奴をまじまじと見る
ただ伸びてるだけ…流石に骨までいってる怪我はなさそうだ

「…にしても、なんでお前がいんだよ」

「“シカトしか出来ない無能女”なんて肩書を無くす為」

「え、お前喧嘩できんの」

「……少しは」

そう言うとポカーンと口を間抜けに開けた三橋君

「じゃあなんであの時っ「あの時…？」

次の瞬間には、私の両肩を掴み、何かを訴え始めた
“あの時”って…どの時…？

「……いや、なんでもねえ」

「？…そう」

私のピンと来てない様子を見て、伝えるのを諦めたように手を離す三橋君
…気になるんだけど

しかし詮索する気にもなれず、適当な返事を返すだけにしておいた

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「中学の時、なんで抵抗しなかったんだよ」

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