無表情さんはストレスがたまっているようです【今日から俺は!!】

転校生が二人も来たようです ページ12

職員室に行くと言った三橋君と別れ、教室に入る
いつも騒がしい佐川達はいない…どうせ遅刻してくるんだろう

彼らは一応ツッパリだから、素行は悪い。私はそれに絡まれる、あくまでも一般生徒だ

…なのに、席が後ろの方にあるのは解せない


「えー皆さん、おはようございます！
早速ですが…皆も知ってると思うけど転校生がいるので紹介をします

えー…それでは…」


いつも通り教室に入ってきた長髪の椋木先生がいつも通り挨拶を…
あれ、今転校生って

小説から目を外し、気になって教卓の方を見ると、朝一緒に登校してきた三橋君の姿があった


「こちらは…外人さんでは「ないです」ハーフ…「純日本人です」ということは「ツッパリです」
…ということで日本人のツッパリ、三橋貴志くんです」

「どーも」


そして三橋君の自己紹介が始まる…うん、さっき聞いたようなもんだし、聞かなくていいか
視線を下ろし、再び小説に読みふける

しばらくすると、ガラッと前のドアが開く音がしてまた顔を上げる
そして視界に入ったのは、トゲトゲ頭の長ランの人だった

…ツッパリか。でも、今まで軟高にこんな奴いなかったから…転校生か


「お前も今日からツッパ…「なんでてめえ、遅刻したんだよォ！」


なんと、二人は知り合いだったのか喧嘩を始めてしまう
ウニ君が「今日からツッパリ」って言おうとしたから…金髪にする時にでも会ったのか
そして、“も”って事は、トゲトゲ君も…？


結局、イガグリ君の自己紹介もままならないまま、朝のHRは終わりを告げた



・



「Aさーん！！！」


そして、ある休み時間
遅刻してきたツッパリ達が私の元へやって来た


「あの、金髪なんなんっすか！」


小声で佐川が言う


「転校生。三橋 貴志君」

「いや、そういうのじゃなくって…！ツッパリっすよね！？」


そこまで言われて察する

ツッパリ同士だから上下関係つけたいのね。おおよそ、この後喧嘩するんでしょう


「そうだね」

「行ってくるっす！この軟高ツッパリの力見せてやりますよ！」


…なんだろう、とても心配だ。死亡フラグなるものが立った気がする
まぁ、頑張れと思いを込めて、手を振る


「Aさんも行くんですよ？」

「…は」

「俺らがやられたらお願いします！」


なんで私も行かなきゃいけな「バカ、Aさんが出来るのってガン飛ばす事だけだろ？？」

「…行く」

「Aさんっ！？」


なんて失礼な奴だ。その偏見叩き潰してやる

屋上事変があったようです→←時が流れたようです

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す