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「おはよ、瑞稀、Aちゃんも」
「ん、おはよ、あとコイツよろしく」
瑞稀くんに腕を引っ張られ、背中を押されて涼くんの方へ片足を踏み込む。
「わ、Aちゃん！？」
「ごめんっ、涼くん足踏んじゃった！」
「んーん、大丈夫だから、気にしないで」
ね？と顔を覗き込まれて、ピタリと涼くんの動きが止まる。
「何かあった？」
「え…？」
「泣きそうな顔してる」
「…して、ないよ」
嘘つけ、さっきまでベソかいてたくせに。そう瑞稀くんが言えば、ほらやっぱり、と言いたげに涼くんの眉が下がる。
「Aちゃん、ちょっとだけ俺に時間ちょーだい？」
そう言って、スッと私の手を握って軽く引っ張る。
手を引かれるまま朝の階段をあがり、屋上に出る手前の踊り場でピタリと止まる。
「…何があったの？」
「なにもないよ」
「そんな顔してないよ」
「…じゃあ、大したことないよ」
「大したことないなら、どうしてそんなに泣きそうな顔してるの？」
努めて明るく振舞ってみても、引き下がるばかりかどんどんと涼くんに追い詰められて隠せない。
まっすぐ視線を合わされて、逃れられない。
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京本ゆい(プロフ) - このお話、ほんとすきです！afterstoryも楽しみにしてます！ 次回作は3がいいです！ (2018年11月11日 10時) (
レス) id: fb3f28583b (このIDを非表示/違反報告)
ほのか(プロフ) - ときめきまくりでした。面白かったです。 (2018年11月11日 8時) (レス) id: f6604b4d7c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：眠り姫 | 作成日時：2018年10月3日 21時
