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「涼くん、ありがとう…その、色々、お恥ずかしいところもお見せしてしまった…」
「どういたしまして！ふふ、役得だと思っておくから！気持ちの整理は、Aちゃんのペースでいいと思うよ、俺」
ね？と笑った涼くんの笑顔は眩しくて。
「…うん、ありがとう」
「うんうん、やぁっと、笑った。目、真っ赤だけど、やっぱり俺笑っててほしい」
素直に、そう率直に言われて、なんだか恥ずかしくなって顔を背ける。
パッと目に入った時計はもうとっくの昔に2時間目の始まる鐘の音がなる時刻を過ぎていて、
あと少しすれば休憩に入るような時間。
「ごめん涼くん。結局2限もサボらせちゃった…」
「いいよ〜全然、あ、そのかわり、テスト前勉強教えてほしい」
「うん、私が出来るとこなら、もちろんだよ」
まじ？！やった〜！と、大袈裟に喜んだ涼くんに思わず笑いがこみ上げた。
久しぶりに声を上げて笑った気がする。
そのまま暫く、何もかも忘れたように、ボーッとしながら涼くんとの間に流れる風に目を閉じる。
「…お前ら、遅すぎ」
「あ、瑞稀」
いつの間にか、2時間目の終了の合図は鳴り終えていたらしい。
心底呆れたような顔をした瑞稀くんが立っていた。
「…で？吐き出せた？」
「え？」
「さっきまで死にそうな顔してたくせに」
「いっった！？」
ベチン、と額に思いっきりデコピンを食らわされた。
痛みに少し滲んだ視界の中で、瑞稀くんは楽しそうに笑っていた。
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京本ゆい(プロフ) - このお話、ほんとすきです！afterstoryも楽しみにしてます！ 次回作は3がいいです！ (2018年11月11日 10時) (
レス) id: fb3f28583b (このIDを非表示/違反報告)
ほのか(プロフ) - ときめきまくりでした。面白かったです。 (2018年11月11日 8時) (レス) id: f6604b4d7c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：眠り姫 | 作成日時：2018年10月3日 21時
