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「ね、え、作間くん。一つ、お願いがあって」
「何ですか？」
「もう少し、好きでもいいかな。
ちゃんと、諦めるから、少し時間、ほしくて。
それで作間くんには、今まで通りで、いてほしい…」
「…はい」
諦めるための時間が必要。
作間くんが、私にちゃんと向き合ってくれたように、私もちゃんと応えなきゃいけないから。
はっきりと告げられた"ごめんなさい"に。
終止符を打たれたこの恋を、
私が自分で終わらせるための時間。
「ありがとう、じゃあ、作間くん、またね」
「はい、また明日」
作間くんに先に背を向けて歩く。
じゃなきゃ、緩んだ涙腺から涙が溢れてしまいそうで。
走って、息が詰まって、立ち止まって息をして。
「…Aちゃん？終わった？」
「りょ、う、くんっ、」
涼くんの姿を見た途端、崩れる。
「りょうくんっ、わたし、私がっ、言わせなかったのっ、」
「え？まって、何の話？」
「作間くんは、昨日何も言えなかったからって、言ってたけど、違くてっ、
ほんとは、本当はわたしが、はっきり、振られるのがこわくてっ、聞きたくなくてっ、
好きだって言いたかった、だけだから、なんて、ただの、私の傷付かないための、口実で、」
どんどんと勝手に口から出て行く言葉たちに歯止めが効かなくなったところで、
ぎゅう、と苦しい程に、抱き込まれる。
「り、りょうくんっ」
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京本ゆい(プロフ) - このお話、ほんとすきです！afterstoryも楽しみにしてます！ 次回作は3がいいです！ (2018年11月11日 10時) (
レス) id: fb3f28583b (このIDを非表示/違反報告)
ほのか(プロフ) - ときめきまくりでした。面白かったです。 (2018年11月11日 8時) (レス) id: f6604b4d7c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：眠り姫 | 作成日時：2018年10月3日 21時
