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好きだったのだ、割と、本気で。
まぁ、わかっていたけれど。
振られることくらい。
わかっていて、だけどケジメをつけたくて、告白をした。
わかっていたけれど。
「…しんどいなぁ」
期待なんて一ミリもしていなかったはずなのに。
「…で？何その格好」
「瑞稀くん、冷たい」
「優しくする理由がない」
「十分あるでしょ…振られた乙女を慰めるくらい安いでしょ…？」
「はいはい、よく頑張った頑張った」
「棒読みだー…」
机にダラリと潰れたように伏せて横に座る瑞稀くんの方に顔だけむける。
呆れたように頬杖をついて足を組んでこちらを見る瑞稀くんはそれだけで絵になっていて、なんだかそれが余計に自分が惨めに思った。
「分かってたんでしょ、作ちゃんがアイツのこと好きなの」
「…分かってたよ…だって作間くん、ずっとあの子のこと見て、すっごい優しそうに笑うんだもん」
「…割と、ガチ？」
「ん？」
「作ちゃんのこと、結構本気だったんだ？」
「…うん、なんで？」
「いや、作ちゃんがアイツのことばっかり見てるって、知ってる程にはお前だって作ちゃんの事見てたって事じゃん」
「そうだね…うううう…そうなんだよ〜」
あぁ、痛いなぁ。
こんなんなら、本当、人を好きになるのなんてやめた方がいい。
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京本ゆい(プロフ) - このお話、ほんとすきです！afterstoryも楽しみにしてます！ 次回作は3がいいです！ (2018年11月11日 10時) (
レス) id: fb3f28583b (このIDを非表示/違反報告)
ほのか(プロフ) - ときめきまくりでした。面白かったです。 (2018年11月11日 8時) (レス) id: f6604b4d7c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：眠り姫 | 作成日時：2018年10月3日 21時
