_18_ side：Yuto.T ページ18
フラフラと寄り道をしながら大学から帰ってくれば、もう日が落ちきる直前だった。
辺りは赤く染まり、夕焼けが目に残る。
ふと、家の前に見える人影に気づけばそれはAだった。
「A？どうした？あ、鍵忘れたんだろ？」
馬鹿じゃねぇの、と茶化しながら家に入れようと思ったのに、予想に反してAは真っ赤な顔を横にブンブンと振るだけだった。
「わ、わかったわかった！取り敢えずあがれよ、部屋行ってていいから、あ、汚ねぇけど文句言うなよ」
うん、と小さく発せられた声を聞きながら、飲み物だけとって部屋に持っていけば、待ち構えていたように話し始めた。
「あ、あのね？！昨日の事、作ちゃんに言ったんだけど」
「あぁ、昨日の話な？んで？」
「そ、れで、その後、優斗くんが言ってたその、自分の気持ちもちゃんと考えて、作ちゃんに言ったんだけどっ」
「はぁっ！？なんていったの？」
思わず声を上げてしまった。
だってコイツはまだ恋愛の��れ��の字もわかっていないような恋愛初心者なのに。
「あ、えと、もし作ちゃんに彼女ができたら二人でいる時間がなくなっちゃうのが嫌だって、言ったの。作ちゃんと一緒にいる時間が一番楽しいって」
ひとまず一人で暴走してないと安心する。
「そ、そしたらね、作ちゃんが��それは私の中で特別って事でいい？��って、言われたんだけどっ、その、その時の顔が、見た方ない顔しててっ…」
「見たことない顔って？」
そう聞き返せば、思い出したのか再び真っ赤になった顔を上げた。
「なんか、すごい甘くて、大人っぽかった…」
赤く染まった頬を、冷たい飲み物が入ったグラスで冷やすように頬に当てるAをみて、今ここにはいない一途な男に思いを馳せる。
なぁ、ようやく、この鈍感娘が気付きはじめたぞ、と。
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なほ(プロフ) - すいませんありがとうございます！！うれしいです！！ (2018年10月7日 17時) (
レス) id: 20d52247fa (このIDを非表示/違反報告)
眠り姫(プロフ) - なほさん» お気になさらず！ぜひぜひ仲良くしてください〜〜〜！ (2018年10月6日 13時) (レス) id: af6cf59665 (このIDを非表示/違反報告)
眠り姫(プロフ) - ゆ〜！さん» ありがとうございます〜！きっと可愛いカップルの爆発ですね！！機会を見つけて是非〜！ (2018年10月6日 13時) (レス) id: af6cf59665 (このIDを非表示/違反報告)
ゆ〜！(プロフ) - 更新お疲れ様でした！このお話の作ちゃんの雰囲気がとても好きで私の中でナンバーワンですo(^_^)o作ちゃんとヒロインのその後のお話も是非見たいです！ (2018年10月1日 23時) (レス) id: 4f7370bcc2 (このIDを非表示/違反報告)
なほ(プロフ) - ごめんなさいほんと、、、でもめちゃくちゃ仲良くなりたいんです( .. ) (2018年10月1日 19時) (レス) id: 20d52247fa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：眠り姫 | 作成日時：2018年8月21日 11時
