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お昼の時間。オッパが作ってくれたお弁当は私が作るお弁当よりも彩りがあって、すごく美味しそうに見える。
「A〜、一緒にたーべよっ」
『テヒョン、びっくりした……』
お昼の時間もテヒョンは私のところにくるのだけど、結構周りからの視線が痛い。
『テヒョン、今日はもしかして教室で食べるの？』
「うーん、どーしよっかなぁ〜」
教室の隅にある余りの椅子をひっぱってきて、私の机の半分を占拠するテヒョン。
外行く気ないな、これ。
ちょっと周りの女の子(一部)の視線が気になるけど、まぁいいか、と思ってお弁当に箸を伸ばす。
「んー、美味しいね、Aの弁当」
『え、ちょ、私のおかず食べないで！？』
「だって美味しいんだもん、おれのあげるから許して？」
そんなきゅるんとした瞳で見つめられても何もないんだけど……
しかも今日は私が作ったわけじゃないんだけど……
ごめん、テヒョン。と心の中で謝罪しつつ、ご飯を口に運ぶ。
『我慢してあげる』
「やった〜！Aありがと〜」
テヒョンのお弁当から今日の中の物で彼の好物そうなものをつまむ。
「えー、それ……？」
『だってあげるって言ったじゃん』
「……ま、いっか。美味しく食べてよね」
流石にこれ、本当の彼氏彼女同士でもクラスの中ではやらないと思うなぁ……と思っているものの、なんとなく、テヒョンの笑顔を見ているとどうでも良くなってきてしまって。
「……ついてる」
きゅ、と私の頬に当てられるテヒョンの人指し指。
「えへへ、いただき〜」
こんな無邪気な顔をされたら、やっぱりちょっと、ときめいてしまう。
まだテヒョンに「好き」とは言えないけど、「彼女」じゃないけど、「幼馴染」から抜け出せないけど、こんな表情をテヒョンが他の人に見せるとしたら――私は、複雑な気持ちだ。
そんなことを思ってしまう私は、やっぱりワガママ、なのだろうか。
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木染 凌(プロフ) - りおんさん» わーっ！ありがたいご指摘ありがとうございます……ダメですね、ついいつもの癖が出てしまって……。ご指摘、ありがとうございます……直させていただきますね！ (2022年1月5日 22時) (
レス) id: a5ef8e0975 (このIDを非表示/違反報告)
りおん(プロフ) - 楽しく読ませていただいています♪ひとつだけ気になったのですが女の子から年上の男性はオッパになるので、ジンヒョンではなくジンオッパになると思います！ (2022年1月5日 18時) (レス) @page33 id: 9be766f014 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：木染 凌 | 作成日時：2021年12月29日 5時
