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『たしか、郷土史系の棚はここら辺……』
「……ねぇ、書庫の鍵ってさ、Aしかもってないんだよね？」
『……？うん、あっ、でももう一人いるよ？担当の先生は持ってたはず』
突然、そんな事を聞いてきたテヒョン。
「……じゃあ、おれの耳に入ってくる誰か他の人たちの声は、おれの幻聴なのかな？」
『えっ、やだ、怖い事言わないでよ……』
「ん〜、Aは聞こえない？」
「うーん、うん、特に何も……？」
テヒョンの口から発せられた衝撃的な言葉にちょっと怖くなる。いやぁ、早く帰りたい。
『ほら、ほらさっさと見つけて帰ろ？』
「あははっ、A、目が泳ぎまくってるよ？大丈夫、おれがそばにいるんだから、もしものときは何とかしてあげるよ」
そんな風に言うテヒョンだが、さすがにどうにかできないこともあるだろう。例えば、幽霊とかさ。
『いやいや、幽霊に何とかしてあげるもクソもあるか！？』
「あー、出た。Aの焦った時に口悪くなる癖」
『あっ……』
やらかした。高校に入ってからは気をつけようと思っていたのに。というか、今までは出てこなかったのになぁ……。
「まぁ、Aのその癖、おれは前から知ってるけどね。他の人の前じゃなくてよかったね」
いひひっ、と笑うテヒョンに、私は一つため息をつく。どうしても、テヒョンの前だとつい、気が抜ける。
『つい……。テヒョンの前だとどうしても気が抜けちゃうんだよね、私』
「ふふっ、Aのそういうところ、おれは嫌いじゃないよ？」
『えー？でもさ、ちょっとお口が悪いのはいただけないじゃん？』
口の悪い人には、さすがに好感持てないでしょ？
「……？そうだね？おれはそっちも好きだけど」
……？なにか引っかかる言い方をするなぁ、でも、まぁテヒョンだし？そういうこともあるだろうなぁ、と思う。
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木染 凌(プロフ) - りおんさん» わーっ！ありがたいご指摘ありがとうございます……ダメですね、ついいつもの癖が出てしまって……。ご指摘、ありがとうございます……直させていただきますね！ (2022年1月5日 22時) (
レス) id: a5ef8e0975 (このIDを非表示/違反報告)
りおん(プロフ) - 楽しく読ませていただいています♪ひとつだけ気になったのですが女の子から年上の男性はオッパになるので、ジンヒョンではなくジンオッパになると思います！ (2022年1月5日 18時) (レス) @page33 id: 9be766f014 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：木染 凌 | 作成日時：2021年12月29日 5時
