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『さむ……』
いつもと変わらず、目覚ましがなる10分前に目が覚めた。
『ソクジンオッパ……は』
眠い頭でパジャマから制服に着替える内にパチパチとパズルのピースが当てはまるかのように思考が整理されていく。
『……オッパらしいね』
一階に降りれば、ソクジンオッパの姿はなく、その代わりに美味しそうな朝ごはんが用意されていた。
そばにあるメモを見れば、「バレちゃうと不味いだろうからオッパは先に行くよ〜！A、今日も頑張ってね。お弁当も作っといたから食べな〜」というメッセージと、不恰好なアルパカの絵が添えられていた。
朝ごはんは、すごく美味しかった。そのうち、教わろうかな……
「あ、きたきた。おはよA」
『ん、おはよう。テヒョン』
玄関を開ければいつも通り、テヒョンがいた。
玄関を閉めるために、テヒョンに背を向ければ、いつの間にか私のすぐ後ろにテヒョンがいて、ちょっとびっくりする。
「あれ、A、首の後ろ腫れてる？」
『首の後ろ……？』
そんなの、全然気にしてなかったんだけど、そうなの？というか、そこ、髪の毛で隠れてるところな気もするけど……よく見つけたなぁ、と感心してしまう。
「んー、なんか赤くなってる」
するり、とテヒョンは指の腹で赤くなっているのであろうところを摩る。なんだか、背筋がぞくっとする。
『え、全然身に覚えがないんだけど……虫刺されかなぁ……？』
なんかしたっけ、と考えてみるが全く思い当たる節がない。
「……なんかやだ」
『え、ちょ、テヒョン……！？』
拗ねたような声を発した後に、ぼすっ、と私の肩に頭を預けるテヒョン。
「Aのそれ、なーんか気に入らないから絆創膏貼っていい？」
耳元でダイレクトに囁かれるその声は、いつものテヒョンの声よりも少し低くて。
『え、まぁ、いいけど……？』
テヒョンは私の虫刺されの何が気に入らないんだろう……？と思いつつ、おとなしくテヒョンが絆創膏を貼り終えるのを待つ。
まぁ、テヒョンが絆創膏持ってるなんて思わなかったけど。下手したら私よりも女子力あるかもしれない。
「今日はこれだけで我慢してあげる。おれってえら〜い」
絆創膏を貼ったところをトントンとさすり、ふふん、と何故か上機嫌になったテヒョン。
今日は朝から拗ねたり機嫌良くなったりと、テヒョンは忙しいみたいだ。
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木染 凌(プロフ) - りおんさん» わーっ！ありがたいご指摘ありがとうございます……ダメですね、ついいつもの癖が出てしまって……。ご指摘、ありがとうございます……直させていただきますね！ (2022年1月5日 22時) (
レス) id: a5ef8e0975 (このIDを非表示/違反報告)
りおん(プロフ) - 楽しく読ませていただいています♪ひとつだけ気になったのですが女の子から年上の男性はオッパになるので、ジンヒョンではなくジンオッパになると思います！ (2022年1月5日 18時) (レス) @page33 id: 9be766f014 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：木染 凌 | 作成日時：2021年12月29日 5時
