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扉が開けば、その音の正体がわかる。
『わぁお、たーくさんの女の子たち……』
「わぁ、おれもびっくり。ねぇ、あれ一個下だよね、A？」
『うん、と、いうことは……』
隣に立つ後輩くんにチラリ、と目を向ければ、何事もなかったかのようにカウンターに座り、本を読み始めるジョングクくん。
『テヒョンは大丈夫なの？』
「何が？おれはべつになんともないんじゃないかなぁ？」
『ほんと？』
「うん、おれのことよりもおれは、Aの方が心配」
『……？』
ぱたぱた、とこちらへ駆け寄ってくる女の子――きっと、クラスでは中心にいるような女の子は、私よりも、テヒョンよりも、ジョングクくんの方に駆け寄る。
「ジョングクくん、これ借りたいんだけど〜」
「……僕、まだ1年だからわからないや。そこの先輩のどっちかに聞いて」
うわ、冷淡……さっきとの差酷すぎない？てか女の子が苦手な優等生チョン・ジョングクってそういうこと……
「あ〜、おれ図書委員じゃないから聞くならAにしてね？」
テヒョンはおれはパスー、なんて目線で送ってくるから、私は急いでセリフを考える。
『ごめんね、チョンくんはまだ1年生だから練習中なの。見守ってあげて？』
いや、チョンくんってなんだ？だし、見守るって言葉にも突っ込みどころしかないけど、カウンター越しの女の子は私のその言葉に安心したらしかった。
まじで、女子ってほんとちょろいよね。人のことは言えないけど。
というか、あの女の子の大群たち、全員さばかないといけないわけ？嫌なんだけど。さばき終わる前に私のメンタルが終わりそう。
『ジョングクくん、どーにかなんないわけ？』
「俺が当番である限り無理なんじゃない？」
あはは、と無邪気に笑うジョングクくんだが、目は全く笑っていない。
「だって、好きでもない女に好かれたってめんどくさいだけ」
『それをイケメンの特権っていうんだけど』
「本当だよね〜」
いや、テヒョンは黙って欲しい。あんたも十分イケメンだ。
本当、私になんか、勿体無いくらいに、ね。
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木染 凌(プロフ) - りおんさん» わーっ！ありがたいご指摘ありがとうございます……ダメですね、ついいつもの癖が出てしまって……。ご指摘、ありがとうございます……直させていただきますね！ (2022年1月5日 22時) (
レス) id: a5ef8e0975 (このIDを非表示/違反報告)
りおん(プロフ) - 楽しく読ませていただいています♪ひとつだけ気になったのですが女の子から年上の男性はオッパになるので、ジンヒョンではなくジンオッパになると思います！ (2022年1月5日 18時) (レス) @page33 id: 9be766f014 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：木染 凌 | 作成日時：2021年12月29日 5時
