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――別に、嫌な気持ちはしなかった。嫌悪感も、軽蔑の気持ちも、全然なくて。
むしろ、ちょっと嬉しい、と思った。誰かの“特別”になれたような気がしたから。誰か、がテヒョンだから？それとも、“特別”だから？
それはまだ分からないけど、とにかく嫌、なんて気持ちはしなくて。
『ねぇ、テヒョン』
「え、A――？」
テヒョンの、私の頭を撫でていた手を掴んで、顔の前に持っていく。
ちょっと、恥ずかしい、けど……これが一番、手っ取り早いから。
テヒョンの思考を斜め上に行かせないためには、私の気持ちを伝えるには、きっとこれが最短で確実に伝わるから。
『私、嫌じゃなかったよ、テヒョンのキス』
そしてそのままテヒョンの指に口付ける。
「……わぁ、おれがびっくりさせられちゃった」
『そう？』
「うん、びっくり。Aはいつもおれのこと、驚かせてくれるよね。おれ、Aとは、一緒にいて楽しいって思えるんだ」
ぱあっ、と笑うテヒョンはやっぱり幼く見えて。そんなテヒョンを見れるのは、私くらいなのかなと思うとやっぱり嬉しくて。
『それは私も一緒。ほら、そろそろ帰ろう？帰りが混んじゃうでしょ？』
「だね、ほら、手出して？」
『はーい』
そのまま、差し出された手を取り、恋人繋ぎで家まで帰る。
今日は楽しかったけど、明日は――憂鬱だ。
何故か？
だって、あの後輩くんと図書館当番だから。
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木染 凌(プロフ) - りおんさん» わーっ！ありがたいご指摘ありがとうございます……ダメですね、ついいつもの癖が出てしまって……。ご指摘、ありがとうございます……直させていただきますね！ (2022年1月5日 22時) (
レス) id: a5ef8e0975 (このIDを非表示/違反報告)
りおん(プロフ) - 楽しく読ませていただいています♪ひとつだけ気になったのですが女の子から年上の男性はオッパになるので、ジンヒョンではなくジンオッパになると思います！ (2022年1月5日 18時) (レス) @page33 id: 9be766f014 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：木染 凌 | 作成日時：2021年12月29日 5時
