18 ページ18
「……ごめん、遅かったね」
『ううん、私が急に呼んだからだよね。ごめんね』
顔も見たくないけれど、それを取り繕うように笑顔を貼り付ける。
「それで、話って……何？」
まだしらばっくれるつもりなんだなぁ、と心の中で彼を軽蔑する私がいて。
まぁ、いいけれど。どうせこの人はもう“元カレ”なんだし。
一つ息を吸う。
『ねぇ、私たち、別れたほうがいいと思うの……』
「……なんで？」
『多分、気持ちが最近離れてるでしょう？私も、貴方も。そうは思わない？』
「そうかな」
『えぇ、傷つけるようで悪いけど、私は貴方から気持ちが離れる決定的な瞬間があったわ』
名前なんて呼んでやるか。顔も見たくないし、声も聞きたくない。というかそもそも告白してきた方は向こうなのに、彼方が他の人に手を出すとか、ちょっと意味がわからない。そもそも、過去の私の見る目なさすぎ。
「……俺はまだお前のこと……」
「好き、だなんて調子いいこと言わないよね？先輩？」
誰かの声で“元カレ”の声が途切れる。
――せ、先輩って……？待って、誰？
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1170人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「BTS」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
木染 凌(プロフ) - りおんさん» わーっ！ありがたいご指摘ありがとうございます……ダメですね、ついいつもの癖が出てしまって……。ご指摘、ありがとうございます……直させていただきますね！ (2022年1月5日 22時) (
レス) id: a5ef8e0975 (このIDを非表示/違反報告)
りおん(プロフ) - 楽しく読ませていただいています♪ひとつだけ気になったのですが女の子から年上の男性はオッパになるので、ジンヒョンではなくジンオッパになると思います！ (2022年1月5日 18時) (レス) @page33 id: 9be766f014 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：木染 凌 | 作成日時：2021年12月29日 5時
