月華の剣士 肆【鬼滅の刃】

182、刀鍛冶の愛 ページ33

炭治郎彼女としのぶの表情を目に焼き付けて、2日過ぎ、
炭治郎がカナヲに勝った。

凛月が教えてくれた呼吸法は、
全集中の呼吸常中というもので、努力の賜物である。

炭治郎の習得に焦る伊之助と善逸も9日後には常中を使えるようになった。

それを聞き、彼女が笑い、彼等に差し入れを渡す頃、

炭治郎と伊之助の元に蛍が刀と花束を持ってやって来る。

もう1人は、鉄穴森という刀鍛冶で、伊之助の刀を打ったものだ。

が、蛍は鉄穴森に刀と花束を渡すと、
包丁を持ち炭治郎目掛け、走って来た。


「よくも！折ったな俺の刀をよくも…よくもォォ」

包丁を避ける炭治郎に焦る凛月、

実は彼女も鋼鐵塚に刀を研いでもらったのだが、相変わらずの彼の刀愛に彼女は苦笑いである。

「あははッ蛍さん、相変わらずですね……」

彼女の笑みに、蛍は直ぐに、切り替えると、鉄穴森から花束を奪い。

彼女に渡す。


「凛月……花束を持って来た受け取ってくれ……」

彼女は蛍から花束を貰うと、嬉しげに笑った。

「ありがとうございます…蛍さん、後、また、刀を綺麗にして下さって……すみません……私が不甲斐ないばかりに、少し、傷が出来ちゃったから…」

「いいんだ……俺は、お前の刀を一生研ぐと決めているからな……」

2人の甘い雰囲気に鉄穴森がそれをぶった切って、炭治郎に言った。

「まあ、鋼鐵塚さんは、情熱的な人ですからね…人一倍、刀と凛月さんを愛していらっしゃる……あ、私は鉄穴森といいます伊之助殿刀を打たせて頂きました。」

そう言う鉄穴森も情熱的な人だった。

なぜなら、伊之助が刀を石でギザギザにした瞬間、
蛍同様傷つけようとしたかだ。

2人の熱に驚く炭治郎と伊之助だが、日輪刀を貰ったという事は、任務の再開である。

そして、より過酷な戦いとなって行く事をまだ、誰も知らなかった。

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