63、彼女は助けたかった ページ13
普通なら死んでも可笑しくない血の量に、
駆け寄る女子2人、
「愛白ちゃんっ！？もうやめて、本当に死んじゃうよっ……」
でも、彼女は2人に悲しげに笑った。
「ダメですよっ…諦めちゃ………ダメなんです……ッ……それこそ、負けになっちゃうからッ」
そして、彼女の意識は落ちる。
閉じられた目、口から吐かれる血……
「愛白ちゃん！！？しっかりして！！」
が、理々瑠は攻撃を止めなかった。
激しくなる剣や、銃撃、
ダメかと、その場の誰もが目を瞑った。
彼女は不甲斐なさに涙する。
助けたいッ……でも、無個性じゃ……ダメなんだねッ……
でも、使えば大丈夫かな？
使いたくないんだ。苦しく……より、憂鬱になりそうだから、
『化け物！？』
あの敵の言う通り、私は化物なんだよ……
死にたい？
今なら、楽になれる？
そして、彼女は接いいっぱいの腕で刀も銃も受けた。
「愛白ちゃん！？」
ダメだ………こんな所で死ぬ事なんて出来ないんだから……
「大丈夫ッ……」
そう笑顔を残し、彼女は倒れた。
初めて見る笑みだった。
驚く男子と睨みつける女子
が、理々瑠はつまらなそうに去っていく。
「あーあ、拍子抜け、弱すぎい……理々瑠帰ろうかな？」
「ふざけんなよ！！」
砂糖の声が響き、
黒霧も一斉に力を込め、走る飯田を包み込んだ。
終わりだッ………誰か…
が、その時だった。吹き飛ばされた理々瑠が黒霧にぶつかったのは、
「……ッ久しぶりに痛いね…これが痛みか…………」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 375人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
もーりーふぁんたじー - ﾝﾝﾝ……更新されてる！やった！←今更 (2020年3月26日 20時) (
レス) id: a8e855356f (このIDを非表示/違反報告)
KAT(プロフ) - ヒトさん» ご指摘ありがとうございます！直しました (2020年1月14日 1時) (レス) id: bf43c261d4 (このIDを非表示/違反報告)
ヒト - 峰田間違ってましたよ。 (2020年1月13日 21時) (レス) id: c05b5d2817 (このIDを非表示/違反報告)
凜香 - と、思ってましたけど下に書いてありましたね、すみません (2020年1月13日 20時) (レス) id: a8e855356f (このIDを非表示/違反報告)
凜香 - 更新楽しみにしてます！今さらですが、夢主ちゃんの名前、「愛白」ってなんて読むんですか？ (2020年1月13日 20時) (レス) id: a8e855356f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：KAT | 作成日時：2019年11月10日 3時
