118、鼓返し ページ18
猪男に困惑する炭治郎だが、
彼は鬼しか見えていないようだ。
「さァ化け物！！屍晒して俺がより強くなるため…より高く行くための踏み台となれェ！！」
そう刀を男が振るうと、響凱も黙ってはいない……
「腹立たしい…腹立たしい…………」
再び回転する屋敷
「キャア！！」
炭治郎はてる子に家具につかまるように言うと、今度は、目の前の男に叫ぶ……
「そいつは異能の鬼だ！！無闇矢鱈に斬りかかるのはよせ！！」
「腹立たしい小生の家で騒ぐ虫共」
鬼である響凱はご立腹だった。
周りにいるたくさんの虫共がうざくてたまらない。
響凱の攻撃を交わし、男は炭治郎の言うことは効かなかった。
てる子を踏みつけにし、男は楽しげに笑う。
「ギャっ」
「アハハハハハ！！部屋がぐるぐる回ったぞ」
「うう……」
「面白いぜ！面白いぜェ！！」
！
子供すら見えていない男に炭治郎は思わず男を投げ飛ばす。
「人を踏みつけにするな！」
「なんだァ…テメェ……」
「こんな小さい子を踏むなんてどういうつもりだ！！」
「アハハハ！！いいねいいね…いい投げ技だ！！人間に投げ飛ばされたのは、初めてだぜ！！」
すると、男は鬼でなく炭治郎に刀を向けた。
「俺の刀は痛いぜ！！坊ちゃんが使うような刀じゃねぇからよォ千切り裂くような切れ味が自慢なのさ！」
「やめるんだ……そこに鬼がいるんだぞ！！」
そんな事している場合じゃないのに……炭治郎達が言い合いを始めると、
「知るか！！」
「虫め……消えろ……死ね………」
……響凱がつぶやき。鼓の音と共に畳が裂けた。
爪痕のように鋭い血鬼術に
驚く炭治郎。
これが、響凱の血鬼術である。
炭治郎はそれを交わしながら
家の回転のタイミングを測り、受身をとる。
そして、次の瞬間、彼等のいる場所は変わる。
部屋を変える時、響凱は鼓を叩かなかった。
その時、響凱は目を見開き呟いた。
「凜月様？おられるのか？ッ…あの人がいるのか？……そんなはずはッ………」
響凱の声が廊下に消える中、
炭治郎は誰が鼓を叩いたのか、気になった。
そして、……鼓を叩いた人物は、鼓を撫でながら微笑した……
「炭治郎君……これで、ひとまずは、
大丈夫かなっ………
ごめんね……響凱……貴方の鼓……使わせて貰ったよ………………………」
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KAT(プロフ) - 宇髄天元の四人目の嫁さん» ありがとうございます！頑張ります (2019年10月5日 22時) (
レス) id: 01bf521259 (このIDを非表示/違反報告)
宇髄天元の四人目の嫁 - ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁありがとうございます！ 今日も一杯お願いします！ (2019年10月4日 16時) (レス) id: af0233cc60 (このIDを非表示/違反報告)
KAT(プロフ) - 宇髄天元の四人目の嫁さん» 遅くなってしまい、申し訳ありません！今日中にあげるつもりが日を跨いでしまいましたが！今後とも月華の剣士をよろしくお願いします！ (2019年10月4日 1時) (レス) id: 01bf521259 (このIDを非表示/違反報告)
宇髄天元の四人目の嫁 - 響凱が楽しみです。出来れば今日、出してほしいです! (2019年10月3日 21時) (レス) id: af0233cc60 (このIDを非表示/違反報告)
KAT(プロフ) - 宇髄天元の四人目の嫁さん» ありがとうございます！コメント嬉しい限りです！ (2019年10月2日 5時) (レス) id: 01bf521259 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：KAT | 作成日時：2019年9月29日 2時
