117、猪の皮を被る男 ページ17
善逸と別れてしまった凜月が飛ばされたのは、恐らく正一の兄の所だった。
鼓を持っている辺、恐らく彼が場所を変えていたのだろう。
彼女に気づき怯える彼だが、彼女はにこりと笑い。しゃがみこむ。
「大丈夫だよ………私は何もしないから…………それより、君は?正一君のお兄さんかな?」
「ッえっ……はい……」
「よかった…無事で!」
彼女はそう言うと、彼の持つ鼓に悲しげな顔をする。
「やっぱり……躍起になってしまったんだね…………しかも、地に落ちれば………地に落ちるほど、力を欲しがる鬼と対峙するものね………」
彼女のつぶやきに、正一の兄……事 清は
首を傾げた。
「お姉さんは、あの化け物の知り合いなの?」
彼女は笑う。
それは寂しげで、清には、切なそうに見えた。
「そうね………知ってるよ………よく、知ってる………………でも、それより、手当をしましょう!………痛いでしょう?」
彼女はそう言うと、包帯や自前の傷薬を出し、清の手当をする。
そして、現在、響凱に出会ったであろう。
炭治郎の心配をした。
響凱は元下弦の陸………
酷い怪我をしないといいけど、
彼女が心配する頃、
やはり、炭治郎は響凱を目の辺りにしていた。
隣に立つ……正一の妹、てる子の口を塞ぎ彼はつぶやく。
「てる子…叫ぶのは、我慢だ…部屋は動くから廊下に出るな退って棚の後に隠れるんだ。」
炭治郎がそう言う中、響凱は怒り任せに呟いた。
「何故だ…どいつも…こいつも…余所様の家にヅカヅカと入り込み…腹ただしい……小生の獲物だぞ…小生の縄張りで見つけた小生の獲物だ。」
「あいつらめ…あいつらめ」
「俺が見つけた稀血の子供なのに……」
響凱のつぶやきに、
炭治郎は不意打ちをする訳でもなく直ぐにまわいに回りこむ。
「俺は鬼殺隊階級・癸竈門炭治郎だ今からお前を斬る!!」
が、響凱もそんな簡単に斬らせるはずもなく
鼓を叩けば部屋は、ぐるりと回転した。
「きゃぁッ」
「てる子!!」
これが響凱の血鬼術だった。
その時、炭治郎は違う匂いが近づいてくることに気づく。
何だ?匂いが迫ってくる。
そして、襖が破れた。
そこに立つのは、
「猪突猛進!猪突猛進!」
猪の皮を被り、日輪刀を持った男だった。
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KAT(プロフ) - 宇髄天元の四人目の嫁さん» ありがとうございます!頑張ります (2019年10月5日 22時) (レス) id: 01bf521259 (このIDを非表示/違反報告)
宇髄天元の四人目の嫁 - ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁありがとうございます! 今日も一杯お願いします! (2019年10月4日 16時) (レス) id: af0233cc60 (このIDを非表示/違反報告)
KAT(プロフ) - 宇髄天元の四人目の嫁さん» 遅くなってしまい、申し訳ありません!今日中にあげるつもりが日を跨いでしまいましたが!今後とも月華の剣士をよろしくお願いします! (2019年10月4日 1時) (レス) id: 01bf521259 (このIDを非表示/違反報告)
宇髄天元の四人目の嫁 - 響凱が楽しみです。出来れば今日、出してほしいです! (2019年10月3日 21時) (レス) id: af0233cc60 (このIDを非表示/違反報告)
KAT(プロフ) - 宇髄天元の四人目の嫁さん» ありがとうございます!コメント嬉しい限りです! (2019年10月2日 5時) (レス) id: 01bf521259 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:KAT | 作成日時:2019年9月29日 2時