不変な少女Ⅰ【ヒロアカ】 (ページ42)

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43、彼女の思いページ42

彼女の思い。

このゲームのルールは、愛白を助けるか、
確保テープを相手に巻き付ける事でヒーロー側の勝利が決まる。
制限時間は15分でヒーローには彼女の場所は伝えられない……

愛白はルールを思い出しながら、小型無線での飯田と爆豪の会話に現在の2人の状況を考えた。

「オイ！爆豪君！？教えたまえ、状況はどうなっている！？」

「黙って、守備してろ！！俺は、今ムカついてんだ！！」

「気分を聞いてるんじゃない！！オイ！？

切れた…！！マジか奴！！」

どうやら、勝己が優勢という訳ではないらしい。

彼等はただ家が近所で関係上幼馴染となった。
勝己は、愛白と出久にとって、何でも出来る天才でかっこいい、ヒーローで、

出久にとって、身近な憧れだった。
愛白にとっては、1番頼れるヒーローだったのだ。

でも、………個性が発現してから変わり、
それは、とてつもなく悪いものになっていった。

自尊心の塊となった彼は、出久を何度も虐めていて、それを止める役目は

いつも愛白だった。

けど、彼女は全てを諦めた。

助ける心も……………見る夢も…………感情も………

彼女は、2人が羨ましかった。

女の子で力が強くても、誰にも使いたくなくて、怖くて、先に進めない彼女は、
いつしか、自身の力に怯えた。