不変な少女Ⅰ【ヒロアカ】 (ページ39)

今日:8 hit、昨日:20 hit、合計:410,354 hit

40、ページ39

彼女は胸ぐらを掴まれていても、その事実に心底苦しくなり、

あの日のように勝己を思いっきり投げ飛ばす。

画面越しに見ていたもの達は驚き声をあげた。

「すげぇ………やべぇことになりそうだったのに、愛白ちゃん凄いな入試1位の爆豪をあんな簡単に投げ飛ばすなんて………」

「すごいね！あの子！！びっくり！！」

「無個性なのに、凄いですわ……自分より大きい相手を投げる戦闘スキルを一体彼女は何処で………」

オールマイトもそれに驚き
放送室で3人に声をかける。

「大丈夫かい！？」

「大丈夫です………」

彼女は淡々と応え、そして、拳を握る勝己に言った。

「嘘なわけ…ないじゃないですか………だったら、今頃私は家族と笑えているもの…………」

「なら！？突然出たってか！！」

「だったら、戦って来たらどうです？
きっと、今日分かるんじゃないですかね？」

勝己はそう話す彼女の顔が目に焼き付く。

悲しげな瞳は実に儚く美しい。

あぁ……やっぱり、お前は嘘なんかつかねぇよな………

勝己は立ち上がり、隣にいたロボット君に聞く。

「なあ！？メガネ………デクには個性があるんだな？」

「あの怪力を見たろう？どうやら、リスクが大きいようだが、しかし、君はやけに緑谷君につっかかるな…………」

「っクソナードガ……！！…」

去ってく、彼の背中に愛白は内心笑う。

多分、彼は個性で出久をねじ伏せようとするだろう。
だけど、それを出久はきっと、回避するはずだから、

どちらが、勝つかなんて分からないね？