不変な少女Ⅰ【ヒロアカ】 (ページ35)

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相澤に案内された彼女は早めに着いた為、演習場をキヨロキョロ不思議そうに見ている。

「なんか……目星いもんあったか？」

「いや、………精巧な作りだと思ったので…………」

「はあ、とりあえず、説明しておく。お前は人質役でヒーロー科の生徒は敵側とヒーローに別れる。お前はじっとしてればいいし、個性でお前を傷つけるような事もしないよ………」

相澤の説明を聴きながら、
彼女は、兄と幼馴染に会うと思うと憂鬱になる。

人質役ね…まあ、じっとしているのは、得意だから、そっちは大丈夫だろう。

けど、

「もし………傷つけられたらどうするんです？」

「私は個性者を信頼も信用もしてませんよ？ましてや、ヒーローにも夢見てません………」

すると、相澤が彼女の頭を撫でる。

「大丈夫さ………お前を傷つける前に俺が個性を消す。控えてるからな………」

相澤の手を感じながら、チラリと彼を見れば、彼はそのまま、建物に消えていった。

「あの人も変わった人…………」

数時間後、彼女の前にあのオールマイトがやってくる。

彼女は彼を無表情で見つめながら、挨拶をした。

「初めまして………緑谷・愛白ですよろしくお願いします…………」

丁寧な彼女の挨拶に関心する一方………、

彼女の話を思い出し、オールマイトは少し胸が痛くなった。

そういう時こそ笑わなければ、、

「あぁ！よろしく！緑谷少女！！」

オールマイトはそう彼女に手を差し出し笑うのだった。