不変な少女Ⅰ【ヒロアカ】 (ページ32)

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33、心操人使ページ32

学校に行けば、彼女の陰口が始まっていた。
あぁ、昨日の事か………

彼女は息苦しい教室で中学時代と同じく………外を眺める。

「なあ、あんた………」

「おい！心操！？緑谷さんに話しかけない方がいいって！？」

友達に静止されながらやってきた少年は心操人使……彼女の隣の席である。

「なんで……雄英に来たんだ？ヒーローも個性者も嫌いなんだろ？」

心操の言葉に彼女は彼を見る。

彼は昨日………何も言って無かった少年だ。

「なるほど……………雄英に来た理由ですか…………………ありません…よ？」

「え？」

「……私、無個性だし、。
ただ、就職に、有利になると思ったので………」

心操は彼女の事がよく分からなかった。
最初の日クラスの重い空気に飲まれそうになった。

でも、彼女は違くて、重い空気をぶった切って帰った不思議な奴。

心操はそんな彼女は何故雄英に来たのか気になったから聞いたが、

彼の望んだ応えは返って来なかった。

「…………なんだ……ヒーロー志望じゃないんだ。」

すると、彼女は心操の言葉に真剣な眼差しを向ける。

「残念でしたね…私はヒーロー嫌いですよ？志望なんてしません……………けど、

貴方は諦めてないんでしょう？……」

「え？」

「なら、大丈夫です………なれますよヒーロー………」

彼女は彼の個性は知らなかったが、

彼も個性で、苦しんでいるのではないかと思ったのだ。

目を見開く彼、

に彼女は頬杖をつきもう一度言った。

「……………ヒーローになれますよ………きっと………………」