不変な少女Ⅰ【ヒロアカ】 (ページ30)

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「………うるさいな………これだから、餓鬼は嫌いなんだよ………じゃあ、名前は？」

「知らない人に名前は言いません」

「チッ………死柄木弔だ。だから名乗れ………」

「えっ……なんでですか？」

ニヤリと笑う死柄木

「普通の一般人なわけないだろ………雄英生…………で、首を締められそうなのに堂々としてる奴が………だからさ…………お前がヒーロー科なら殺してやろうって思っただけだ。未来の卵は要らないからな」

どうやら死柄木も彼女と同じくヒーローが嫌いなようだ。

敵にヒーローが好きな奴などいないだろうが、

彼は楽しげに彼女の首に力を入れていく。

苦しいが、死には、しないのだ。
寧ろこれで死ねたなら…………

彼女にとっては望みがかなった事になる。

「っく…………」

「普通は泣くもんだろ……いいや」

あぁ、バレてしまうね………彼女は目を瞑った。

青年は彼女に5本で触れ、笑みを浮かべるが、彼女は一向に壊れない。

「なんでだ？お前、何故壊れない？」

彼女はゆっくり目をあけ、悲しげに笑う。

「何故って………化物ですから………」

「後、もう別にどうでもいいので、名乗っておきますよ…………緑谷・愛白……………普通科です……満足ですか？帰ります………」

彼女が帰る後ろ姿を眺めながら青年は高揚する。

「いい……なあ………あいつの目………
欲しいなあ……」

まるで、それは、玩具を見つけた子供のようで、恐ろしかった。