不変な少女Ⅰ【ヒロアカ】 (ページ20)

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21、入試……と出会いページ20

入試

冬…雄英高校の入試が始まった。

まあ、愛白は普通科の為、筆記くらいしかないのだが、

テストは彼女にとってとてつもなく退屈で、

外に出れば携帯の着信音と共に、案の定の呼び出しや、同じ学校から来たヤツらと友達の他校の奴らに絡まれる。

まあ、ムカつくというか、ストレス発散の玩具としか思われてないのだろう。

無個性なのに、頭が良くて…………

そう………彼女は頭もよかった。

だから、嫉妬されたのだろう。

だが、彼女は今日だけは逃げなければと思った。

「おい！！逃げられると思うなよ！」

相手が叫ぼうが関係ない。
愛白は隠れる為に高校内を1人でふらりと歩いてみる。

まあ、多分、追っては来れないはずだ。

でも、どうして、逃げなければと思ったんだ？

多分あれだ。入学前に問題起こしたく無かったんだろう。

彼女はそう自分の行動を分析する。

「広いな…………」

キョロキョロと当たりを見て周る。
すると、ぐりゃり…、彼女は廊下で何かを踏んだ。

「おい、下……見てあるけ…………………………」

踏んだのは何故か、寝袋で、その中にいた男に睨まれる彼女。

愛白はそんな状況に首を傾げた。

「なんか……くたびれた人ですね……不審者ですか？」

これが彼女があった最初のヒーローとの出会いだった。