不変な少女Ⅰ【ヒロアカ】 (ページ14)

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15、緑谷出久オリジンページ14

彼女が去っていったあと、少し落ち込んだままの出久はただ下を向いて歩いていた。

そこにくる勝己

勝己は怒鳴った。

「デク！！俺は…テメェに助けなんて、求めてねぇ！！助けられてもねぇ！！
アァン？！」……

「………1人でやれたんだ。無個性の出来損ないが見下すんじゃねぇよ！恩売ろうってか！！見下すなよ俺を！！クソナードが！！」

勝己の言葉は怒りが溢れており、
出久は少し関心する。
「すごいタフネスだっ……」

でも、その通りだと、何を出来た訳でもなくて、愛白も応援してくれたのに………

応援してくれてるのに………
ごめんよ…………

これで、諦められるよ………身の丈にあった将来を考えよう………

出久は空を見上げた。

すると、目の前で、

「私が来た！！」

オールマイトが笑ったんだ。

「少年、感謝と訂正……そして、提案をしに来たんだ。へ……君がいなければ、
君の身の上を聞いていなければ………口先だけの偽きんに、なるところだった……ありがとう………」

「そもそも……僕がいけないんです！？無個性の癖に生意気な事言って………」

「そうさ……あの場で無個性で小心者の君だったから………私は動かされた。」

桜のまう中オールマイトが放った言葉は
出久に大きな影響を与える。

「トップヒーローは学生時、逸話を残している。そんな彼等は話を皆こう結ぶ………考えるより先に体が動いていたと………」

出久はこの時、引子と愛白の言葉を思い出していた。

泣きじゃくり謝る引子

と出久になれるよと言ってくれた彼女を跳ね除けた時の悲しい顔………

『出久っ………ごめんね……私なんかが』

彼女の笑顔は帰ってくるだろうか…………

「君もそうだったんだろ？」

「うんっ！！！」

とめどなく溢れる涙……

ごめんね……愛白君はずっと言ってくれてたんだね……

お母さん……僕があの時言って欲しかったのは、

「“ 君もヒーローになれる”」

この言葉だったんだ。