115話、エースと呼ばれた人 ページ15
次の日、彼女の言う通り、武田にむけ1本の電話が入った。
それは、紛れもない音駒の監督からの電話であり、
武田は電話に向かい頭を下げる。
「ありがとうございます!いえこちらこそ何度もすみませんでした………はい、はい、では、6日9時に、はい、ありがとうございます!」
「〜〜よしっよしっ!!……大きなチャンスだ!きっと、きっと何か変る……!彼女にも感謝しなきゃな!」
武田が喜ぶ一方、先輩達の時間も動き出していく。
3年の教室、菅原は、ある机の前で勇気を振り絞り声をかけた。
「おう、お前か話すの久しぶりだな!」
「スガ、なんか変な感じだな」
彼の名は東峰旭、烏野のバレーにして、エースと呼ばれていた人物だ。
東峰は、そう頬をかくと菅原は、真剣に彼を見つめた。
「たのむ戻ってくれよ旭……西谷ももう部活禁止が解けて戻って来るんだ」
が、彼は断った。
「……そうか良かった西谷が後ろに居てくれれば心強いもんな」
「……気持ちは嬉しいけど………俺が戻ってもまた皆の足を引っ張っちまう」
「今…チームは、確実に変わってるんだ……最強の囮が居るんだ。」
菅原が何度止めようと、話を聞いてはくれず去っていく東峰
「西谷もお前もまた戻って来て、そこに新しい戦力も加わったら烏野はもう“ 落ちた強豪”なんかじゃなくなる」
「その為には大黒柱のエースが」
「悪い……スガ」
悲しげな菅原に対し寂しげな東峰、そんな2人の姿に、
廊下で、翔陽と影山に手を引かれて来たであろう。
彼女は、それを見て眉を下げる。
なるほど……何かあったんですね
彼女は、そう思うと2人の袖を引っ張り彼を指さした。
「影山君……翔ちゃん、いたよ…旭さん」
彼女の言葉に言い合いをしていた2人が振り返れば、
彼もこちらを向く。
『 「“旭 ”!?」 』
「?なに?」
116話、大丈夫ですよ→←114話、それならやってくれるでしょう?
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優琴(ユキ)(プロフ) - いじめの主犯の名前と自分が設定してる名前が一緒で爆笑してしまいました(すいません)この作品めちゃくちゃ好きです! (2021年11月27日 14時) (レス) @page2 id: 2ddfb5e61c (このIDを非表示/違反報告)
成類 - 初コメ失礼します。音駒の副主将は海さんですよ。 (2021年8月25日 8時) (レス) id: 9f128687fb (このIDを非表示/違反報告)
イアデビル(プロフ) - 面白いです!早く続きがみたいです!更新楽しみに待ってます! (2020年9月27日 18時) (レス) id: ef5404f845 (このIDを非表示/違反報告)
美貴(プロフ) - 早く続きが読みたくなりました。応援してます。頑張って下さい。 (2020年9月12日 17時) (レス) id: 7509443258 (このIDを非表示/違反報告)
KAT(プロフ) - 花束を抱えてさん» コメントありがとうございます!頑張ります (2020年8月11日 15時) (レス) id: d8bd84f5ce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:KAT | 作成日時:2020年4月12日 13時