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Aside
夜…私はうみちゃんに呼び出され…学校の屋上にいた
いつき｢今どんな感じ？｣
うみ｢3問目が終わったところ
ありがとね､協力してくれて｣
｢いーえ！
問題考えるの楽しかったし｣
いつき｢うみちゃんはさ､なんで林太郎くんのためにそこまでするの？
俺は一緒にいない方がいいって伝えたよね｣
うみ｢うん｣
いつき｢もっと自分の心配しなよ
死んじゃうかもしれないんだよ？
怖くないの？｣
うみ｢怖いけど…たろーはほっとけないな｣
寂しそうに林太郎くんのことを見ながら呟いていた
うみ｢あっ…そうだ
Aちゃんの心のこえってどんなふうに聞こえてて､余命はどんなふうに見えてるの？｣
｢私はねぇ…
心の声は､肩ら辺から出てくるその人を小さくしたみたいな子が教えてくれるの
余命は…林太郎くんと同じ感じかな？
私はそれより…いつきくんがどんなふうに見えてるか知りたいな｣
いつき｢人の未来なんて見えたくないんだけどね…｣
辛そうにそう言っていた
それで私は何も考えずに抱きしめていた
｢今まで気づいてあげられなくてごめんね
あんなに一緒にいたのに…｣
いつき｢謝らないでよ…｣
うみ｢あっ！もうすぐクリアしそうだから行って来ま〜す！｣
そう言って走っていってしまった
いつき｢そういえば…俺の見え方について聞きたいんだっけ？｣
｢…辛いならいいよ｣
いつき｢俺だけ聞くのはフェアじゃないからね
その人に触るとさ､未来の映像が断片的に再生されるんだ｣
｢だからぶつかっただけで…｣
いつき｢そう
でも…林太郎くんだけは､画面の数が異常だったんだよね
壊れてたり…早送りだったり…スローだったり…
俺と同じで人に見えないものが見えてて…
うみちゃんが近いうちに死んでしまうこと…彼がそれを助けようとしているのも分かった
最初は林太郎くんのことを応援してたんだけどね…
でも､うみちゃんの未来の断片を見た時…｣
いつきくんがそう呟いた瞬間…いつきくんの肩から､小さないつきくんが出てきた
林太郎『俺の…せいだったのか…』
見た目はいつきくんだったがその声は…林太郎くんの声だった
｢まさか…林太郎くんのせいで…｣
彼は何も言わずに頷いた
｢でも…いつきくんも林太郎くんも…人より見えてる物が多いから､考えることも多いんだよね
でもさ…未来も運命もきっと変えられるよ
あれ…からだ…が…｣
続きを言おうとした時…急に視界が真っ暗になって…私の体は地面についていた
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作者名：あやっち | 作成日時：2023年10月3日 10時
