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林太郎side
うみが鍵を返しに学校に戻っちゃった後…謎の女子高生の千明さんに話しかけられた
カフェでお話を聞こうと思って連れてきた
千明｢すみません
当然知らない人から話しかけられても困りますよね｣
本当に申し訳なさそうに呟いていた
｢あぁ…いや…別に…｣
千明｢単刀直入に言わせていただきますと…好きなんです｣
え？
千明｢小野寺いつきくんのことが｣
｢あっ…あぁ…そ…そうだよね
いつきくんとは知り合い？｣
千明｢はい…前の学校で同じクラスでした
いつきくんが急に引っ越してしまって…どうしてるか気になって…｣
｢ってことはAちゃんも？｣
そう言った瞬間にこの人の空気感が変わった
千明｢…佐野さんと付き合ってるんですよね？｣
｢2人は…付き合ってるね
でも…もしかして告白したいとか？｣
千明｢そんなそんな！
あの…付き合いたいとかではないんです…
ただ…見守っていたくて…｣
｢わかるよ｣
考えるより先に出てきた言葉
｢好きな人のことはずっと見守っていたいよね｣
千明｢そうなんです！
どんなこと考えてるのかなとか…好きなもののこととか…全部知りたいです！
みんなに優しい方だとわかっていても…少し嫉妬してしまったりとか…
佐野さんと付き合ってるのを見て…モヤモヤしたり…｣
｢わかるなぁ〜｣
千明｢でもそこが好きで！
放課後…プリントのホチキス留めを手伝ってくれたりしたこととかもあって…
私が集めた数学のノートを運ぶのを手伝ってくれたりとか…｣
しばらく話し…
千明｢人に優しくしてくれるっていう行動も…素敵すぎるんですよね〜｣
｢すみません…もう一杯お願いします｣
千明｢あっ…ごめんなさい｣
｢そこまで好きなら…告白するのもいいんじゃない？｣
千明｢いや…本当に付き合いたいなんて気持ちは…｣
林太郎｢大丈夫…できることがあれば協力するよ｣
千明｢そう…ですよね…
頑張ってみようかな｣
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作者名：あやっち | 作成日時：2023年10月3日 10時
