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【第三十五話】「空気感じず。」丘島ひかり ページ36

「起立、気をつけ、礼。」

凛とした、女の子の声。
その声を先導として3年1組の生徒らは

「「お願いします」」

人により、声の大きさ、言い方、礼の角度等は異なるが
言い終わると、生徒らは続々と着席していく。

「おー!今日は2年の復習プリントなー!配るから後ろ回せー!
 勿論、80...いや85点以上は取れよー!」

「えー!無理、いやマジでゆらせんせー、せめて40点以上...!」

光の一言を笑う者、同感する者等が続々コメントする中、一人の少女が
全くもって空気の読めていない発言をする。

「え?85点って2年生の範囲だから、余裕でとれると思うよ?」

教室全体が沈黙に陥り、少女は首をコテンと傾げ不思議そうにする。
まるで、空気を感じていないかのように。
沈黙を破ったのは生徒会長の一言。

「あ、えっと、うん!これはひかりなりのボケだよな、うん!」

「え、だから」

真実を言おうとすると、口パクで
『や・め・ろ・く・う・き・よ・め』と伝えてくる。
顔もかなり強ばっている。

「う、うん!ゴメンねーしらけさせちゃって!私なりのボケだよ!ボケ!」

それまで緊迫に包まれていた教室がふわっと崩れる。
そしてひかりに対してのツッコミ、いや野次といった方が正しいのだろう
野次が飛んでくる。

「何?!自慢なの?ひかちゃん!」

「自慢だろ、ひかりのことだから」

「おらー!授業戻るぞー!配るからな!」

上から光、拳斗、由蘭、そして静葉と伽茄子はよく見ると微笑んでいる。
また、健生は少し安堵しているという、少し珍しい仕草が見られた。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

健生くんを苦労人にしてしまった...手の掛かる奴ですね、改めて
たぶん3年1組の子は全部出した...はず!

使わせて頂いたキャラ↓
津島 健生くん 成代遒さん宅
月宮 光ちゃん まっちゃさん宅
炎凛 拳斗くん ☆ゆきんこ☆さん宅
戦木 静葉ちゃん フリダ‐さん宅
永月 伽茄子ちゃん 兼光魔空さん宅
懸帯 由蘭先生 こはくさん宅

【第三十六話】「ぼっちですか。」矜持清歌→←【第三十四話】「助け船」恋狼亜志



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くっきー(プロフ) - 音楽家と聞いて来ましたぁ!(音楽家大好きなのです) (2018年11月29日 17時) (レス) id: 1ae5ed5092 (このIDを非表示/違反報告)
成代遒 - 詠璃−エイル−さん» すみません!今作りますね…! (2017年12月6日 22時) (レス) id: eb873f1f0d (このIDを非表示/違反報告)
詠璃−エイル−(プロフ) - あっお話がいっぱいで書けませんでした…!! (2017年12月6日 19時) (レス) id: 6ecde06555 (このIDを非表示/違反報告)
詠璃−エイル−(プロフ) - 更新します! (2017年12月6日 19時) (レス) id: 6ecde06555 (このIDを非表示/違反報告)
雪少女 - 終わりましたー (2017年12月6日 19時) (レス) id: 8cbbc17253 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:成代 遒 x他8人 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2017年11月10日 23時

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