【小説】前世を生かせ___九十九高等学校！

【第二十七話】「賑やかな日々」魔宵琥珀 ページ28

「あ！優里〜！亜志〜！」







私は優里と亜志の席に走って行った。


自分から誘うのは苦手ですが、やはり一人だと寂しいので。






「おぉ！琥珀〜！」


「琥珀。何かあったの？」


「あのですね、暇だったので来ました！何かお話ししませんか？」


「優里がいるのは気が引けるけど...別に、話してもいいよ。」


「やった！あ、 チエちゃんも話そう！」







そう言って優里ちゃんは同じクラスの治栄さんを呼んだ。






「はいはい。どうしたのよ。」


「何か話そうよ〜！」






私達が話していると、






「やぁ！愛しの琥珀！後、治栄とマリと亜志と優里！」







そんな声が聞こえ背後に柔らかい感触が。


...あ！






「その声、匂い、感触！ひかり先輩ですね！」


「せいかーい！流石だねぇ！」


「に、匂いって...」







振り返るとやはり、ひかり先輩が。


ひかり先輩に呼ばれた人は、私、優里、治栄さん、亜志、近くにいたマリアさん。

亜志はと言うと...








「ゲッ....」


「ゲッて何！？」





あからさまに嫌そうな顔をしている。





「もう、ひかり先輩は。」





横からマリアさんが口を挟む。






「今日も琥珀は可愛いねー！」


「ひかりは琥珀が嫁なんだもんね〜！自称だけどっ！」





優里ちゃんがニコニコ笑いながらそう言う。







「自称とはなんだ自称とは！」


「ありがとうございます！うーんと、今日は何かあったんですか？」


「あのね、私が作った落とし穴にハマった人がいてさぁ！」


「悪戯も大概にしておきなさいよ。」







そんな時に、







「おう、亜志！治栄！ひかり！亜志ぃー！オメェ友達いんじゃねぇか！良かったぜ！」







由蘭先生が後ろに。







「ん...友達は琥珀だけだけどまあ、ね。」


「姉御！」


「治栄！元気してっか？」


「一応！」


「そうか！」


「由蘭先生だー！何でいるの〜？」






ひかり先輩がそう尋ねた。


由蘭先生が来るのは珍しいですもんね！








「偶々通りかかってな。チラッと覗いてから戻ろうと思ったんだ。」


「そっかー！」



「そういや、琥珀。ヒリアがよろしく伝えてくれってよ！」


「ヒリ母が！？ありがとうございます！」




「あぁ。じゃあもう授業始まるし、私はもう行くぜ！ひかり、ついて来っか？」


「ついてくついてくー！」









そう言ってひかり先輩は行ってしまった。


先輩は可愛い人ですね！犬みたいで！









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