【小説】前世を生かせ___九十九高等学校！

【第三十九話】「此の鈍感野郎が！！」津島健生 ページ40

やァ皆んな！！津島健生だよ！

先刻(さっき)ひかりの鈍感野郎がクラスをシラけさせたからね！

ちゃーんと，この生徒会長サマがサポートしてあげたのさ！！ふふっ，俺やっさしー！！


今日はテストがあったからね，頑張ったさ。

うちの学校，テスト返してもらうの早いんだ。

ん？怪我してたのに大丈夫かって？

ああ，あの後鬼国くんにちゃーんと直して貰ったよ！

目は相変わらず獣だったけどね。


「よおーし，結果発表するぞ〜」

男勝りの縣帯先生の声で，教室がピリピリした。


「一位は______流石だな生徒会長！津島健生！100点だ！」

うん。まァ普通だね。

「ひかりも惜しかったぞ〜！98点！」


「え！マジ！？……あ！プロイセンがプロテインになってる！！」

「阿保か！！」

俺が突っ込むと，クラスの雰囲気が柔らかくなる。


続々と返されるテスト。

悶える人，喜びの舞を踊る人，皆んな其々が色んな表情を見せてる。

俺の前の席に座る女子，月宮光。

そいつは名前に合わず死にそうだった。

ひっそり点を見ると。


6を二乗した数の点数が写って居た。

俺は「南無阿弥陀仏」と唱えた。

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成代遒です。

プロイセンがプロテインになったのは実際に僕がなったものです。

御免なひかりちゃん。

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